2017.09.07 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ剣舞

鴨沢念仏剣舞 @みちのく盂蘭盆まつり

さて、本日は奥州市江刺区で毎年開催されています「みちのく盂蘭盆まつり」から鴨沢念仏剣舞について

みちのく盂蘭盆まつりは8月15日と16日に江刺区中心街の川原町、中町、南大通りを中心に行われ、初日の15日に行われるのが「郷土芸能商店街巡演」です。

今年の出演団体は原体剣舞、鴨沢念仏剣舞、片岡念仏剣舞、奥山行山流増沢鹿踊、行山流久田鹿踊、奥山行上流餅田鹿踊でした。

夕方の5時に川原町駐車場に設営された祭り広場に集結し、念仏剣舞団体が合同で回向を上げてから各会場へ移動する。

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ということで、本日は鴨沢念仏剣舞について

由来は「江刺の芸能」より

「大同元年、羽黒山善光院中慶により創められ伝わったものを、弘化元年(1844)下衣川村の佐藤城五から、古堂屋敷後藤準内が伝授したが鴨沢念仏剣舞のはじめで、それから現在まで連綿として引き継いでいる。」
ということです。



江刺の念仏剣舞は、太鼓と笛と鉦とささらの囃子に鳥毛采をつけた子供たちが踊るのが大方のスタイルです。
継承の流れは、伊手方面を発祥とするものと、北上の口内、金ケ崎の三ケ尻から伝わったもの等があります。

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舞手は、踊りの中心的役割をする先躍と舞手(六人狂)で構成されます。

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三人狂です



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最後に、念仏剣舞をあげた家から御花が渡されると、仏前の礼舞をあげる。

例年8月14日は午後5時から地元の大徳寺で供養踊りを行っているということです。

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動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2017.09.07 |

2017.08.10 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ剣舞

門岡念仏剣舞 如意輪寺奉讃 @ 第56回北上みちのく芸能まつり

さて本日は、第56回北上みちのく芸能まつりから、門岡念仏剣舞の如意輪寺奉讃についてです。

天安元年(857年)に極楽寺僧が舞ったとされる行者舞が門岡念仏剣舞になったとされる。
昨日紹介した立花念仏剣舞が極楽寺の北谷に伝承された念仏舞であるのに対し、こちらは西谷の衆によって伝承されてきたものです。
また、文政年間に没した相野田の千葉與四郎を中興の祖としていてるが、その後中断したが昭和35年(1960年)に復活した。



岩手県教育委員会編「岩手の民俗芸能 念仏剣舞編」では「北上市の下門岡念仏剣舞」として掲出されている。
(門岡地区はかつては北上川河畔の下門岡地区と、極楽寺などを包括する山手の上門岡地区に別れていた)
この門岡念仏剣舞は、下手の下門地区に伝わる念仏剣舞であったということである。
「岩手の民俗芸能 念仏剣舞編」編纂の頃は衰退の一途であったが、現在では地元の照岡小学校で伝承活動として同剣舞保存会(司東道雄会長)の会員の手ほどきを受けて伝承活動を続けている。

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往時は盆のナヌカビ(旧7月7日)に笠揃いをし、盆の14日に庭元宅での盆棚(精霊棚)への回向から安楽寺墓回向と奉納していたが、現在は盆の13日に庭元での盆棚へ回向をたむける等という

踊り手は鬼面をつけるゼァカケ(采掛)が6人とスボコ(坊主)が1人

鬼の衣装の手首と肘部分に荒縄を結わえているが、これは古い形を残しているもので、他の剣舞でもかつてはこの装束であったらしい。

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全体での念仏踊りの後、鬼二人による狂いがはいる。

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狂い踊りで地面に置いた二本の金剛杵をスボコ(坊主)が1本ずつ片手で拾い上げ踊るが、これを「シャカ」という。
この時太鼓は神楽拍子に変わる。

門岡の地は鎌倉時代の武将河野通信の終焉の地であり、墓所は現在も稲瀬町水越地区に聖塚として残る。孫にあたる一遍が全国を遊行した様子を描いた絵巻物である「一遍上人絵伝」に、弘安3年(1280年)に祖父の墓で供養を行う様子が描かれていることが、この墓所を発見する手がかりになった。

念仏剣舞の発祥譚もこの一遍と重ねあわせて膾炙されているが、真実の程は不明。

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動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2017.08.10 |

2017.08.09 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ剣舞

立花念仏鬼剣舞 如意輪寺奉讃 @ 第56回北上みちのく芸能まつり

さて本日は、第56回北上みちのく芸能まつりから、祭りで使う梵燈の採火と諸願成就の祈祷をする如意輪寺の護摩法要の様子についてリポートです。

ここは北上市稲瀬地区の山間部にある如意輪寺ですが、この一帯は平安時代前期には沢山の堂宇が立ち並ぶ一大仏教圏でした。その後、衰退はしたものの往時の面影を残す堂宇もあり、密教文化が色濃く残る地域です。

8月5日御前9時から如意輪寺において護摩法要とみちのく芸能まつりで使う梵燈の採火が行われました。



そして、境内において芸能奉讃が行われ、最初に立花念仏鬼剣舞が奉納されました。

由来については、「いわての郷土芸能」「岩手の民俗芸能 念仏踊編」他から

「天安元年(857)陸奥国江刺部の偵岳寺が文徳天皇から極楽寺の号を賜り、次いで同寺護持のため修行法師を下した。この法師たちが五穀豊作の祈願や死者の霊を慰めるため、五大尊の仮面をつけて行者舞をしたのが始まり。承久三年(1221)、前からあった行者舞が、跳人二人で太鼓を打つ今の型に定着。これが極楽寺の僧から、立花の里人にも伝わり踊られるようになった。
里人に踊り継がれた念仏剣舞は、約四百八十年前ころから、平泉の無量光院とも交流を図りながら継承された。剣を持って念仏の歌で舞うので剣舞と称され、現在に至っている。」
また、平泉村誌では衣川剣舞が明応三年(1494)に立花から師を求めて教えを受けたとあるという。がしかし、衣川の方では「高館駄一郎という人がこれを諸方に伝授して、南部立花や盛岡中津川に伝えた」とある。いずれ互いに交流があったということであろうが、舞の内容など双方にはあまり相似点は見られない。

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囃子方は鉦と太鼓と笛及びナカアゲと呼ばれる歌掛けがいる。
舞手の鬼は八人。昔は唐団扇とササラがついたが今は略されている。

演目は本舞と所望の舞に分かれていて、本舞は入込から念仏舞以下一通り。
所望の舞は剣舞と曲舞がある。剣舞は八人潜り、二人加護、三人加護、四人加護があり、曲舞には車相、櫓相、かにむくり、膳舞がある。

舞手は最初に太鼓を中心に内向きに立つが、押し剣舞(画面向かって左奥)のみ外を向き、遠念仏がかかると向き直る。
引き念仏、讃と続き、太鼓の曲打ちとなる。

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立花念仏剣舞の特徴は鳥毛の平采にあるという。
北上の鬼剣舞はすべて毛采であり、江刺地方の剣舞は鳥毛の立ち采である。このことより羽根子剣舞とも呼ばれている。

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最後に一剣舞と押し剣舞の二人が残って阿の舞(剣を上下に切る)と吽の舞(剣を横に受ける)で舞い納めるが、この時次の神歌がかかる。

〽 つるぎふるや つるぎのやまの 隙を通るや八重刃の劔 わけて通るや わけて通らす

 また、この後に四楽と称して神楽拍子で一列に刀を振って踊る型があったというが、これは神楽のシンガクのことだという。

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動画でどうぞ。

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2017.08.09 |

2017.06.03 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ剣舞

カッカタは招く  鬼柳鬼剣舞 カッカタ~八人加護

さて本日は、鬼の館定期公演から鬼柳鬼剣舞さんで最後の演目でカッカタとそれに続く八人加護です。

カッカタというのは、鬼剣舞の中でも得意な存在で、北上の鬼剣舞では五行思想の中央である土行を司り、また不動明王ともされて中心的な存在となっている。
衣川の川西念仏剣舞をはじめとして胆沢地方の念仏剣舞では仏の化身とされるサルコがこれにあたり、少年の役とされていた。
鬼剣舞では剣舞の中心であるだけに、滑稽な所作の舞振ながら踊組の師匠格がこれにあたるのが常とされている。



冒頭に二本の金剛杵を覗き込み、ついで足で踏みしめるのが、山伏修験の呪法を想起させる。

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カッカタの招きがあるのは、一番庭、二番庭、三番庭、八人加護、刀剣舞となっているようです。
金剛杵を客に渡して踊ってもらうのはいつもの常ですが、この子は公演開始前からまるで前座のように一人で踊って皆さんの拍手をもらっていました。

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さて、カッカタの招きです。
カッカタの踊りの最後に手印を結ぶがごとき所作をして待ち構えた鬼たちにホーイと呼びかけます。

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八人加護も念仏は無く振り込む。
勇壮で華やかさがあり、またアクロバティックな刀潜りなどもあるので、人気のある演目です。

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刀潜りの際にカッカタが入らない場合もあるのですが、この日は鬼の館公演らしく、きっちりとカッカタ入での八人加護でした。
大変見ごたえのある1時間の上演会でした。

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動画でどうぞ。



尚、今年度の鬼の館公演予定は次のとおりです。皆様是非お出かけください。
※画像をクリックすると大きく表示されます。

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2017.06.03 |

2017.06.01 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ剣舞

鬼柳鬼剣舞 三番庭の狂い @鬼の館芸能公演

さて本日は、鬼の館芸能公演から鬼柳鬼剣舞さんで三番庭の狂いです。

庭ものの狂いは、一番庭と三番庭そして刀剣舞のみにある特殊な舞です。
本舞に対しての崩し舞的な感じで、振込や念仏が省略されていて、舞手の人数の制約もないということ。



この剣舞の狂いというのは、神楽のネリに対する崩しとは似ているようですが、意味合いが違うようです。
本舞の内容をより華やかに躍動的に観るものを惹きつけるよう工夫された、いわば風流芸能の本領発揮ともいえるものかもしれません。

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扇の舞から始まり素手の舞となりますが、端々に胆沢の念仏剣舞の所作が見られたりするのも興味深いです。

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動画でどうぞ。


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2017.06.01 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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