2018.04.10 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

和賀大乗神楽 上狂言「宝狂言」 @ 第18回慶昌寺神楽公演

さて本日は第18回慶昌寺神楽公演から和賀大乗神楽さんの宝狂言です

大乗神楽の狂言には上狂言と下狂言があるということです。
上狂言というのは旦那とサンパ(冠者)との掛け合いで演ずるものをいい、旦那狂言とも呼ぶ。
下狂言というのは芸の入る狂言と呼ぶということのようです。

侍の持多徳兵が殿様に献上する珍しい宝物を捜しに家来(冠者)に350両渡して仕入れに行かせるところから話は始まります。




家来は、持ったこともない大金を携えて賑わう町場へと出かけますが、宝捜しどころか酒食の楽しい場に耽って散財をしてしまいます。
されども旦那殿に宝を持ち帰らなければならず、あれこれの宝物をひねり出すのでしたt。

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帰ってきた家来は、旅の面白い話を主人にしながら買ってきた宝物をみせます。単なる笛を平敦盛の青葉の笛と偽り、五色の音色が出ると言いながら奏でません。

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さらに普通の菅笠を「かくれ笠」と偽り主人を騙すという筋書きで面白おかしいやりとりで進行します。

そして最後は・・・動画でご確認ください。

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動画でどうぞ。

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2018.04.10 |

2018.04.09 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

和賀大乗神楽 龍殿 @ 第18回慶昌寺神楽公演

さて本日は、第18回慶昌寺公演から和賀大乗神楽さんで龍殿です。

龍殿について当日のプログラムより

「二人舞。一般的には阿吽二面による荒舞。大乗神楽での龍殿は貴船大明神と加茂大明神で、本地は知勝佛と難勝佛であるとされます。仁王の阿吽の面をつけ欅掛けで帯刀した姿で登場します。途中で面を取り、後生楽・刀による御神楽・刀くぐり・振り太刀となります。普通は面をつけず五勝楽から行うことが一般的です。この舞は激しい太刀舞によって悪魔を鎮め退散させる舞であると見られています。」

とあります。



この演目の本来の趣旨である悪魔を払い清める前半部分と、修験者の験力を見せしめる曲芸的な太刀技の部分は法印神楽と共通事項といえる。
但し、法印神楽では刀潜りはないので、これは山伏神楽サイドのものということだろう。

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山伏神楽でも直面の二人が出て練舞のあとに刀潜りをするが、本田安次著山伏神楽・番楽によれば、「龍殿は古い修生会の記録にも「龍天・毘沙門・鬼」等と見えて、法咒師らが剣や鈴を採って舞ったものだろう」と分析している如く、多くの古典芸能に敷衍した題材なのであろうと思われる。

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終盤は一人が刀をもう一人に託して幕入りする。
残った一人が双刀を振りかざしての太刀みかぐらを勇壮に舞う。

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動画でどうぞ。

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2018.04.09 |

2018.04.08 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

和賀大乗神楽 鐘巻 @第18回慶昌寺神楽公演

さて本日は、第18回慶昌寺公演から和賀大乗神楽さんで鐘巻です。

鐘巻は法印神楽の演目には無く、山伏神楽からひく演目となっている。
ちなみに、陸前浜の法印神楽になくて大乗神楽にあるものは、蕨折、棟上、地割、帝童、薬師、榊、天王等となっている。
故に、この演目は山伏神楽からの伝承であり、南部神楽団体の中でも山伏系統の出自である所では神台本に残っているわけである。(現在では奥州市の小田代神楽や宮城県大崎市の保柳神楽などが上演している)

幕出し歌は 〽 ようよう急ぎゆくほどに 鐘巻寺に着きにけり 

この後の胴の拍子と歌は法印神楽の流儀同様に舞手の手次を歌詞として歌っている

上臈が鐘巻寺に詣ろうとして別当に許しを請うがここは女の詣らぬ寺だと断られる

この寺には五つの不思議がある。 
男詣れど女詣らず、雄鶏通えど雌鳥通わず、男鹿詣れども女鹿詣らず、男木立てども女木立たず、枯れ木に花は咲けども実のなることなしという。これは五つの不思議に候ほどに、御ん帰り候らえ。

〽 ノウ 秋の夜に いかなる因果の報いきて 女と生まれなきことよ 
  男百日の行にても詣れども 女の身なれば 千日の行にても詣れなく
  何の愚かなことに候よし



胴のながし歌につれて上臈が鐘の綱をとって身に巻きつけて物狂いの舞となり、一舞して幕に入ります

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次いで幕から癋面の客僧が現れ、鐘巻寺で蛇身に落ちた娘を成仏させようとやってきます。

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ところが、胴取と道化の問答を始めます。高橋さんの軽妙な道化話術に皆さん引きこまれます。

ところで、錫杖をふりながら喋る道化話ですが、よく聞いていると「ちょぼくれ」の詞章のようです。
それから「今の浮世は逆さまで 石が流れて木の葉が沈む、ビッキ蛇取り、蛇猫取るよ、猫は犬取り、犬ネズミとるよ これも当座のお笑い草よ」 これは、いわゆる早物語ですね。「真ん中づくし」も語り、「ないものづくし」も語りました。

こういった「ちょぼくれ」や「早物語」は浄瑠璃語りや祭文語り等の座敷芸で演目の合間に付き人などが幕間の出し物として行ってきたものが大衆芸能として浸透したものです。

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そうこうする内に蛇面を被り鱗模様の浴衣で上臈の化身が現れ、山伏に襲いかかります。

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うき笛を鳴らしながら戦いますが、ついに山伏に折伏されます。

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動画でどうぞ。


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2018.04.08 |

2018.04.07 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

和賀大乗神楽 稲荷舞 @第18回慶昌寺神楽公演

さて本日は、第18回慶昌寺公演から和賀大乗神楽さんで稲荷舞です。

舞手は鈴木智大さんです。

稲荷舞は普段上演されるものではなく、稲荷神社祭礼などの限られた場でしかお目にかかれないという稀有な演目です。
和賀大乗神楽さんでも数年ぶりということでした。



演目についての解説は当日パンフレットより

「稲荷舞は大乗会(全33演目)では番外の舞です。主に稲荷神社に奉納する際に舞う演目で厳粛な舞とされます。
このため普段舞うことがな<、めったに目にすることのない演目です。
火の神や稲作の守護神として崇められる稲荷大明神ですが、真言密教では荼枳尼天とし、別号を白宸狐菩薩としています。
大乗神楽では、烏烏帽子に狐面をつけ、千早・袴姿に白足袋を履き、首から胸に玉袈裟をつけ、幣束を背負って舞う祈祷舞です。」

ということです。

狐は稲荷神社の祭神宇迦之御魂神の眷属であり、また荼枳尼天が狐に乗って縦横無尽に衆生済度するという信仰から神格を持つようなものととらえれてきています。

和賀大乗神楽さんでは今回の上演のために狐面を新調したということですが、獣面というより神々しい感じです。
そういえば滑田系鬼剣舞には狐剣舞がありますが、こちらも神がかっている演目です。

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お稲荷さんという親しみやすいものでもありますが、やはり五穀豊穣の祈りの対象となっていますので、舞の中に扇を取って摘米の所作があります。

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四方に真言を唱えた後は面を外しての御神楽

大変風格のある舞でした。

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動画でどうぞ。

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2018.04.07 |

2018.04.06 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

和賀大乗神楽 三番叟 @ 第18回慶昌寺神楽公演

さて本日は、第18回慶昌寺公演から三番叟です。

舞手は小原忍さんです。

幕入り歌は 

〽 上をみたれば加茂や桂川 下をみたれば濃美川 中をみたれば愛染川とて流れける さればあだのやをさえおさえに大淀小淀

歌の途中から後ずさりに三番叟が出てきます。



大乗神楽でも三番叟は烏帽子に切り顎の黒尉面に裁着袴の出で立ちで舞います。

ところでこの日の舞手の小原さんは、熟達した舞手であるものの、今まで三番叟を舞ったことがなく、この日のために志願して三番叟に取り組んだということです。
山伏系神楽での三番叟といえば子どもたちの入門編的な演目になっていますが、大乗神楽では如何に。

確かに三番叟は、白式尉から始まる式三番の舞なので、年老いた者の姿であるのが本来であることとは思いますが。

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この三番叟に限らず、大乗神楽の笛は山伏神楽が根底にあることはわかりますが、フレーズの途中から独特の調子に変わります。
この調子が花巻市周辺の円万寺系統と同一で、どちらが影響を与えたかは不明ですが、早池峰系神楽や秋田の番楽とも趣を異にした神楽を創生しようとした心意気が感じられます。
独特のグルーブ感あふれるリズムが憑神的な舞を際立てています。

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〽 めでたきことを申そうか で始まる言い立てで、諸厄を払い、神楽の場を寿ぎ舞い納めます.

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動画でどうぞ。


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2018.04.06 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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