吉里吉里鹿子踊 @ 第53回北上みちのく芸能まつり
さて、本日はみちのく芸能まつりから、大槌町の吉里吉里鹿子踊です。
大槌町にはいずれも同系統のカンナガラジシである、臼澤・徳並・上亰・金沢・吉里吉里の5つの鹿踊が伝承されており、いずれも元禄年間頃に房州(千葉県)方面から海路を渡ってきた船乗りたちが踊ってみせたことに始まるとしている。
また、大槌の南隣りの栗林村(現釜石市)には房州生まれの唯善傳治が住み着き、土地の者に教えたことが始まりとしていて、これが大槌方面に伝わったという言い伝えもあります。
いずれにしても、遠野などの内陸部の幕踊系鹿踊とは趣を異にしていて、浜らしく豪放勇壮な踊りに特徴があります。
シシの列の先頭には刀振りが2~4人つきますが、この日は一人で奮闘しております。
まさに吉里吉里って感じですね、キップの良さを感じます。
鹿頭の真ん中には吉の時の建物があり、雌鹿は月形となっています。
前幕の図柄が波に鹿というのも頷けます。
ネリの後は綱を渡しての綱がかりですが、綱に紙垂が付けてあるのが信仰心の深さをうかがわせます。
案山子入れ羽ですが、この時に太夫鹿ともう一頭が激しく踊るため、角を折ってしまうこともしばしばということです。
頭と幕の振りの激しさはトップクラスといえるかもしれません。
おりしも、今度の土日(8月23日24日)には吉里吉里鎮座の天照御祖神社の例祭(通称 盆から祭り)があります。
吉里吉里の民俗芸能である太神楽、虎舞、鹿子踊などが神輿に供奉して町内を練り歩きます。
昨年は見に行ったのですが、今年は行けるかな?
吉里吉里の一日も早い復興を願うものです。
動画でどうぞ。
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