2014.08.04 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

峠山伏神楽 打ち鳴らし~鶏舞 @ 伝承150周年記念神楽公演

今日も一日大変暑い日でした。田んぼの稲は順調に出穂しだしてきています。正に日本の夏真っ盛りといったところでしょうか。

さて、本日より去る7月21日に開催されました一関市大東町の神楽団体である猿沢峠山伏神楽の創立150周年記念行事に行ってまいりましたので、そのリポートといきます。

猿沢峠山伏神楽さんは、岩手県内の早池峰系山伏神楽の南限と言われております。
ということは、これより南は法印神楽の伝承地帯ということもいえるのかなと個人的に思ったりもして。(南部神楽敷衍以前の話になりますが)

猿沢峠山伏神楽さんの由来について、当日パンフレットより

「峠山伏神楽は、文久年間(1861~1863)に現在の花巻市東和町に伝承されている東晴山神楽の横川瀬平氏を師として伝えられた。
 大東町猿沢には昔、峠金山があって栄えており、他地域から多数の人夫が集り賑わいを見せた。しかし、この地の風紀が乱れたことから、地域青年層の中心であった村上友十郎が大いにこれを憂い、健全な娯楽を取り入れ盛り立てようとして、前後12回、米、味噌を背負い、わらじ履きで東晴山に通い、菅原吉之助、新山久三郎等と共に神楽を習い地域に伝えたのが峠山伏神楽の起こりである。
 神楽本には、文久4年正月(1864年)「大償内野口斎部流」と明記されており、内陸部における早池蜂神楽の流れをくむ南限といわれている。師匠筋を辿ると東晴山神楽は天保6年(1835)の飢饉の折、大償神楽組の野口法印という山伏が道具一切を持って和賀郡東和町東晴山に移住して、横川家の世話になり、お礼として神楽が伝えられた。さらにそれが奥州市江刺区広瀬の鴨沢と軽石、猿沢に伝ったとされている。
 昭和31年に、大償神楽の佐々本直見氏、藤原貞治氏等をお招きして、翁舞、三番叟等の稽古の仕直しをしたことがある。その打上の時は、新山家の座敷において、佐々木隆氏や他の先生方にもお出でをいただき、金掘り舞等を踊ってもらっている。また、昭和32年には大償神楽、東晴山神楽、峠神楽で、同じ流れの3つの神楽が猿沢に会し、舞い合わせを行っている。また、昭和39年には横川瀬平翁百年祭に当たり、翁の墓前で峠神楽を奉納した。
 初代庭元は村上友十郎で、現代表は小野寺清一さんです。

当日は神楽公演の会場となった猿沢伝承交流館には、伝承初期の神楽幕や面などが展示されていました。
その中の神楽幕(二見が浦に旭日)について小野寺代表がこう話してくれました。
「この幕は昭和に作ったものです。山伏神楽の幕は本来は黒一色に紋章が入ったものですが、当時の猿沢周辺は南部神楽が全盛期で、峠山伏神楽はオッツ神楽と言われていた。これに対抗するために派手な神楽幕にした。また、神楽だけでは舞台が賑やかさに欠けるので婦人会の手踊等も神楽の合間に行っていた」ということなそうです。
神楽の合間に手踊を出したというくだりは、村上護郎氏の南部神楽にも写真付きで解説されています。
当時の神楽上演の様子がよくわかります。



面の数々 大償系なので山ノ神は口を開けた阿面となっています。

DSC04520.jpg

公演に先立ち、隣の大東農村環境改善センターで記念式典と記念講演が行われました。
公演の講師は大償神楽の佐々木隆さんです。
公演の中で、「師匠だ弟子神楽だと言ったのは昔の話で、今は弟子神楽の方に昔の型が残されている等、師匠神楽も学ぶことも大切。神楽は目に見えない、耳に聞こえないものがある。目に見えるのは現実的な現象であり、見えないモノとは神に祈る心である。古の魂が宿る芸こそが神楽であり、私はそれに操られて踊っている。」
早池峰神楽はそうした信仰心に支えられて連綿と神楽を継承してきたのだろうと、感心させられる公演でした。

DSC04523.jpg

さて、これより神楽公演です。
最初は猿沢峠山伏神楽の打ち鳴らしからです。

胴は小野寺清一さんです。
続いて、鶏舞です。

DSC04528.jpg

親子での鶏舞ということなそうです。

DSC04532.jpg

鴨沢神楽からの伝承ということで、同じ感じの鶏舞になっています。

DSC04544.jpg

動画でどうぞ。

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2014.08.04 |

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