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2014.03.13 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

塚沢神楽 天照五穀舞 @ 第21回遠野郷神楽共演会

さて、本日は塚沢神楽さんの天照五穀舞です。

塚沢神楽さんの由来については当日のパンフレットより

「宮守町下宮守塚沢地区に伝わる神楽。岳神楽の流れをくむ山伏神楽で、寛政年間頃より踊り継がれているという。
口伝によると塚沢の磔峠の下、児野門兵衛・深治の両人が岳神楽の興行中に見込まれ、岳で舞手が足りなくなると応援を求められて馳せ参じたという。
昔から早池峰神楽を名乗り、明治41年の神楽幕には向鶴の紋がある。また、文政5年銘の「耳なし権現」と呼ばれる古い権現様があり、他にもそれ以前と思われる権現様もあるという。」


ということです。





天照五穀舞は通称「女五穀」といい、天熊人が激しく舞う「五穀舞(男五穀)」の裏舞に位置づけられています。
そして、荒舞としての表五穀に対して非常に優雅で妖艷な趣を持つ舞の手が綴られているのがこの天照五穀舞です。
冒頭の幕出しから後ろ姿で出た天照皇大神が両手を片袖に通して、袖を折敷の如く拝して舞う様は早池峰神楽の女舞では最高の技と言えるのではないかと思われます。

DSC05179.jpg

天照皇大神は月読命に五穀の種を探しに豊葦原の中つ国へ参れと命じます。
そして、保食神の死骸から五穀の種を見つけ出した月読命が天照皇大神に奉じます。

DSC05207.jpg

以来、豊葦原瑞穂の国では五穀が連綿として豊穣なれることを寿ぎ、千代の御神楽で舞納めます。

DSC05227.jpg

動画でどうぞ。

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テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2014.03.13 |

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