綾内神楽 山の神舞 @ 石鳩岡神楽交流会
本日は綾内神楽さんの山の神舞についてです。
山伏神楽においてこの舞は最高の祈祷舞とされている。
山の神の本地を語り、爪米に象徴されるように豊作を祈り、刀や幣束で悪魔を払うものである。
古風を残している岩手山麓の山伏神楽では最後に舞いつつ幣束を家の棟に投げ刺す所作が見られ、これを御幣申しという。南部神楽の大森神楽においても同様の幣束を投げる所作があるのが興味深い。
片木に盛った米を撒く爪米の所作が入り、この後場内に大量の餅やらお菓子やらが撒かれました。大サービスです。
一頻り舞ったあと、千早を脱いで太刀舞があったあと、面と鳥兜を外し、直面に白采をつけてくずし舞となります。
象徴的なのは右手に開扇を持って、左手の幣束と鈴木を力強く打ち振りながら祈祷をする所作です。とても神秘的です。
〽 さらさらと天降ります山の神 和合の利益いやましにける
センヤ おもしろし 山の神の由来をくわしくたづぬるに 山祇の命とは自らが事
〽 センヤ おもしろし 自らは一年に一度、二年にふたたび降るべくにてはなけれども
岳々のこしを自由に巡らせたもうは自らが事
〽 センヤ おもしろしヒヤ 盗賊の難、太刀打ち流れ矢っきたって見ゆるとも 今日今夜まつらせ給う大旦那小旦那のご祈祷にあい誓ってとらすべし
〽山の神は育ちはいづくと人問わば とやまがさきの榊葉がもと
最後に扇の上に鈴木をと幣束をのせ左右に拝して幕入りとなる。
綾内神楽さん、見事です。
動画でどうぞ。
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