下猿沢伊勢神楽 @いわい地方民俗芸能祭
本日はいわい民俗芸能祭から下猿沢伊勢神楽についてです。
下猿沢伊勢神楽さんの由来については、「大東町の民俗芸能」より抜粋
「元文年間(1736~1741)、鳥海村丑石部落に3名の兄弟があり、西国66箇所を巡礼の途上で駿河国に泊まったところ、川止めにて数日を暮らす。その時、同地にて秋祭りのため数名よりて指南しているのを見て、3兄弟はこれぞ故郷への土産にすべしと数曲を習い覚えて帰る。
これが下猿沢に伝わったのが今から140年くらい前、沖田の堀合部落から猿沢の岩の下へ婿養子に来た忠吉という人が、小向、板倉の若者を誘って村祭りに舞ったのが初めといわれている。
伝承している曲目は、お登り、お降り、曲、宇平殿・茂平殿・平作殿、一拍子、岡崎、矢車、打止となっています。
そして、この神楽組の特徴といえるのがこの「ささら摺り」である。
道化であり踊り組の先達であると説明しているが、太鼓の囃子にささら摺りとは秋田県鳥海地方のシャギリに付くささら摺りを思わせる。
曲という演目は、踊り手が輪になって回りながら太鼓を順繰りに打つ演目である。
踊り手は丸く回りながら手に持った綾撥を高く放り投げて受け取る妙技を披露する。
ここが見せ場であるが、実に華やかな感じがしている。
次に、保存会の副会長さんがお釈迦様という演目を一人で打ち鳴らす。
両手に持った花撥を交差させて綾を切る所が見せ場となっています。
最後のお登りという演目は、祭りの終盤に、神輿が宮入りする際に伊勢神楽も一緒に神社に戻る場面で奏されるものです。日が西に傾く頃の祭りの最高潮の雰囲気を表しているといいます。
私は、猿沢神社の秋季例祭で何度かこの伊勢神楽を見たことがありますが、田園風景に実によく似合う芸能です。
参考までに猿沢神社の自ブログ記事もご参照ください。⇒「猿沢神社例祭(一関市大東町)」
動画でどうぞ。
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