2013.10.12 | Comments(4) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

樫崎法印神楽 道祖 @石巻神楽大会

本日は、第36回石巻桃生牡鹿地方神楽大会から樫崎法印神楽さんの道祖についてです。

その前に、柏崎法印神楽さんの由来について宮城県の民俗芸能1より


「桃生郡十法印の1として古くからの修験院龍性院(榊門家)を中心として宝暦年(1751~1759)から「倭舞神和流神楽」と称する神楽、すなわち現在行われている法印神楽が伝承されてきたという。
天保6(1835)年龍まれの榊田員技法印は神楽の修練に熱意を持ち、気仙沼や本吉郡南部(戸倉)方噸に出向き、一層の習得を重ねてきたといわれる。現在、記録として残るだけでも明治26年以降、10数回にわたり入門者を許し、桃生町、河北町、河南町方面の神楽組に稽古をつけ、榊田家から指導を受けた者は約100人を超えている。同
家には大正12年10月、地域の人たちや牡鹿の各浜、現河北町大谷地、皿貝の人たちから提出された「御神楽入学證」「請願書」「神楽稽古入門書」などと頭書された連名の誓約書、新しくは昭和40年12月の入門書なども現存している。大正8年8月には桃生町太田の拾貫神楽と合流している。
樫崎法印神楽団には古くから名人上手の神楽人が多く輩出した。特に榊田家15代の員技師は姫舞の名手として名を馳せた。「産屋」では六枚扉風を飛び越えて蛇体と化した豊玉姫を演じた演技など、今でも古老たちの語り草となっている。
18代故末宝師(前会長)の胴は至芸とされよう。特に太鼓の間の微妙な呼吸、強弱自在の撥の打ち分け、神歌の声の色、掛声の奇声等は今でも耳に残って忘れられない。神楽が長時間に演じられるときは中入り(中休み)が入ったもので、演舞する人たちばかりではなく、観客も一息付くが、舞台がだれる。
その折は芸達者たちの神楽人の腕の見せ所であった。万才、唄剣舞、囃子舞、当時の流行歌などが即興風に舞台に繰り広げられたものだ。末宝師などは何んでも御座れだったが特に「ちよぽくれ」や「でろれん祭文」が得意だった。こうした古謡はもう演る人はいない。昭和58.59年度に行われた宮城県民謡緊急調査に録音したテープに収録されている。
樫崎組は最近後継者難とも聞いているので、地域の青壮年の人たちの育成が急務である。現在つぎの神社祭礼のほか、各地からの招請を受け演舞を行っている。
9月10日桃生町高須賀白髭神社
9月19日桃生町太田拾貫日高見神社/
1 0 月1 3 日河北町古野飯野山神社
9 月9 日桃生町樫崎鹿島神社」

とあります。 先代の師匠の時代まで、神楽の合間にちょぼくれやでろれん祭文が披露されたとは驚きである、宮城県民謡緊急調査をそれこそ緊急に探査せねばなるまい。

さておき、演目の道祖は法印神楽の式舞の初演目であり、昼神楽では初矢、夜神楽では道祖となっております。

これは、夜神楽の最初に舞われる舞曲で、神の道を記す猿田彦の舞と言われ、地舞の中でも最高の舞とされています。

物語としては山伏神楽の天降りと同様に、天孫瓊々杵尊が高天原から高千穂の峯に降り立ったときに、道をふさぐ者がいたので、天宇受賣命が汝は何者かと問うたところ、我は天の猿田彦と申して天の御孫を導くようにと指示されたがためお待ち申しておりましたと答えた岐の神の話であります。



どうでもいいですけど、笛と胴の音がホールに響き渡って満場が法悦のるつぼとなります。

DSC09247.jpg

中程で米を盛った三宝を掲げて神諷になります。
「欽上再拝再拝かけまくも畏き当社おん祭なり、御御神楽の起こりといえば、天の岩戸のその昔、八百万の神々高天原にて天照皇大神をきこしましたもうより代々に伝えてみやつこ行い奉り・・・」

そして四方に散米しつつ神歌をうたいます。

「この米を 蒔くたび毎に神垣の 和光の利益 いよまさるらん」

DSC09272.jpg

最後に袖を襷掛けにして御請楽と太刀御神楽を舞います。
柱の端から対面の柱まで膝摺りに早太刀振りを行うのが特徴です。
非常に力強くも修験の法力が感じられる御神楽となっております。

DSC09279.jpg

動画でどうぞ。


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2013.10.12 |

コメント:

道祖(樫崎法印神楽)

樫崎法印神楽の道祖は、過去、何度か拝見した事がありますが、他の法印神楽とは違う、独特の素晴らしい舞であると思います。神仏分離令により、神楽舞で印を禁じられたと記憶しておりますが、樫崎法印神楽では、その印が多く取り入れられております。[ないばく]・[げばく]・[かさがけ]・[まねき]・[にじゅうし]・[さんぞく]・[あそび]・[くねり]などなど・・・柱の隅から対面の隅まで早太刀振りを行う[みつぎり]等。。。樫崎法印神楽の道祖は、まさに、法印神楽最高の奥儀ではないでしょうか。本当に素晴らしい舞ですね。

2013-11-01 金 09:41:01 | URL | TAKA #- [ 編集]

Re: 道祖(樫崎法印神楽)


TAKA様 コメントありがとうございます!
陸前浜の法印神楽は距離的な問題があり、なかなか見にいけませんが、念願かなってビッグバンで見ることができました。
ビデオでしか見たことがなかった樫崎法印神楽を目の当たりにして感激しきりです。
知人の神楽研究をしている方も樫崎法印神楽は大変素晴らしいと常々申しておりました。
私は神楽に従事しているわけではないので、手次足踏み等がよくわからないで書いていることがあります。
またご教示いただければ幸いです。
それにしても道祖の中の「みつぎり」は迫力がありますね。

2013-11-06 水 23:34:14 | URL | 祭りの追っかけ #- [ 編集]

かほく文化祭 神楽大会

先日、11月3日に開催されました、かほく文化祭 神楽大会を見に行って参りました。皿貝・後谷地・福地・飯野川(樫崎法印神楽)の4団体が出演しておりました。飯野川神楽保存会は、五矢・岩戸開きを演舞されました。飯野川=樫崎神楽は、今年、ビックバンで2度拝見致しましたが、やはり他と違う、独特の素晴らしい舞でした。岩戸開きでは、他と違う、翁の舞や、八百万神・アメノコヤネノミコト・タジカラオノミコトと、本当に素晴らしい舞でした。荒型舞もまさに、別格の様に感じました。岩戸の物語を語る、翁のカンナギには、本当にシビレました。何度見ても素晴らしいの一言です。。今年最後の舞との事でしたが、来年も是非、拝見したい法印神楽です。

2013-11-08 金 09:42:38 | URL | TAKA #- [ 編集]

Re: かほく文化祭 神楽大会

いつもコメントありがとうございます!
かほく文化祭の神楽大会なるものがあるのを初めて知りました。
是非来年は訪問したいと思います、引き続き情報よろしくお願いします。

2013-11-11 月 23:01:37 | URL | 祭りの追っかけ #- [ 編集]

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