第53回宮城岩手選抜神楽大会より
本日は宮城県栗原市若柳に鎮座する北辰神社で奉納される神楽大会に行って参りました。
第53回ということで歴史のある神楽大会です。
境内には雨よけの広大なブルーシートが掛けられていて、観客への配慮が行き届いています。
全出演を掲載したいと思いますので2週間ほどかかりますので、お付き合いください。
大会の開始に際しては式舞ということで前年度優勝しました赤谷南部神楽さんが降神の舞を奉納しました。
この後は30分の制限時間で各団体の神楽上演に審査がなされます。(私的には優劣つけるのもどうかと思いますが)
で、最初なので当日のプログラムを掲載します。
奉納神楽(前年度優勝).赤谷南部神楽会 降神の舞
1.岡谷地南部神楽保存会 一の谷敦盛首取りの場
2.文字駒堂子供神楽会 宝剣奉納の舞
3.王澤神楽会 曽我兄弟元服の場
4.宮野神楽保存会 河津三郎祐泰最期の場
5.桜田神楽会 法童丸庭園の場
6.城生野神楽会 一の谷合戦首取りの場
7.達古袋神楽会 岩戸開き
8.舘下神楽会 曽我兄弟父の仇討ちの場
9.栗原神楽会 金売吉次鏡ケ宿の場
10.嵯峨立神楽保存会 軍勢借り
11.川東神楽保存会 弁慶安宅の関
12.長下田神楽保存会 高野山物語より石童丸
( 神 事 )
13.牧澤神楽保存会 石童丸父を尋ねて高野山
14.大森神楽保存会 五條の橋
15.白浜神楽会 義経宿乞いの場
16.中野神楽 大蛇退治
特別出演(前年度優勝).赤谷南部神楽会 御番所(道化)
トップバッターは岡谷地南部神楽さんです。
岡谷地南部神楽さんの由来は定本より
明治三二年、工藤清右エ門(東和町嵯峨立から養子に来た人)が庭元兼師匠となり、修験道加田羽流剣舞神楽を部落の若者達に指導し、岡谷地南部神楽を創設した。
初代庭元工藤清右エ門、現在の庭元高橋安治は六代目である。
とありますが、現在の代表は佐久田和尋さんです。
胴は高橋真一さん、今日も気魄の籠もったバチさばきと掛け声です。
演目は一の谷合戦から敦盛首取りの場です。
平教盛です。舞の手が笹流です。

熊谷次郎直実と敦盛の合戦の場面、飛んでます。

敦盛を取り押さえた熊谷次郎直実が足蹴にする場面です。
敦盛の演目は多くの神楽団体で行われますが、この演出は岡谷地さんらしくていいなと思います。
荒々しく迫った熊谷が、敦盛の面相を見て情にかられていく様子がよく表現されていて感情移入します。

敦盛の首取りの場面ですが、他では首マネキンを使ったりしますが、面だけで表現する方法は能の様式を再現していて、即物的でない良さがあります。

動画でどうぞ。
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