浦浜念仏剣舞 @2013三陸港祭り
本日は8月16日に大船渡市三陸町越喜来で開催された第39回三陸港まつりの模様から浦浜念仏剣舞についてです。
概略について「浦浜念仏剣舞オフィシャルページ」から抜粋
発祥等は不詳だが、江戸時代中期またはその後に始まったものと推測されている。地元では「けんばい」ではなく「けんべぇ」といわれている。
念仏剣舞は「反門(へんまい)の呪術的性格と浄土信仰とが結合したもの」といわれている。
浦浜剣舞は胴取り(太鼓)、笛、踊り手と構成される。踊り手は八人構成を基本とし、全員仮面をつけ、踊りの中心ささらは赤地の三番叟、主剣舞から四剣舞の五人は毛ザイ男山と女山は鳥兜をかぶる。
衣装の両袖を脱ぎ背中に付け、両肩を赤い縁取りで高く盛り上げていることから、「脱ぎ垂れ剣舞」または「肩怒り剣舞」の異称をもつ独特のスタイル。
踊りの演目は七つ、念仏踊・一本扇子・二本扇子・綾踊・十五・長刀・高館(タカダチ)が伝えられている。
毎年八月、地元「円満寺」の施餓鬼法要を踊り初めとし初茶者(新盆)供養、先祖供養で地区内の家々を訪ね縁側に出された位牌を前にし踊る。
とあります。
踊り手は通常はササラ一人に剣舞が四人、それに男山と女山の八人構成なのですが、この日は大人と子どもたちのダブルキャストで大勢で奉納しました。
ちなみに、踊り手の構成は以下のようになっています。
ササラ 平家の亡霊を法力で鎮める弁慶を表している
主剣舞 平知盛の亡霊
一剣舞 平清盛の亡霊
二剣舞 平経盛の亡霊
三剣舞 平教盛の亡霊
四剣舞 平資盛の亡霊
おやま(女山) 安徳天皇を抱いて入水した二位尼時子の亡霊
おやま(男山) 平敦盛の亡霊
この日は三陸町以外から招待芸能として次の二つが賛助出演しました。
盛岡市の 法領田獅子踊り
花巻市東和町の浮田神楽
円満寺での奉納のあと、物故者の家族に盆供養の灯籠が手渡され、旧さんりくの園まで灯籠行列が行われました。
港祭りの会場には祭壇が設けられ、僧侶による盆供養が行われました。
以前ここに建っていた特別養護老人ホーム「さんりくの園」では入所者67人のうち50人以上が津波にのまれた。
破壊された建物は既に撤去されていまいしたが、改めて冥福を祈ります。
当時の状況は河北新報社のHPに参考記事が掲載されています。⇒http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20110523_01.htm
動画でどうぞ。
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