鶯沢八ツ鹿踊り 縄踊り
本日は栗原市の旧鶯沢町に伝承の鹿踊です。私的には初見です。おまけに岩手県の江刺の流れというのに早川流になっています。謎です!
由来については当日のパンフレットより
「むかし、獅山様という殿様が行参堂(現在の岩手県奥州市江刺区)に御出馬なされたとき、この八ツ鹿踊りを御覧
になって非常にお気に召され、踊り12組に限り「行参」の2字と九曜の紋所をつかわされました。このとき、踊りに加わつていた栗原村(現在の栗原市栗駒尾松)の長七と、鶯沢村の彦六がそれをちょうだいし、その後梁川様(鶯沢村三百石の殿様)お抱えの八ツ鹿踊りとなりました。」
とあります。
装束は清水目や真坂と同じく早川流の趣で、前幕の中央には九曜紋がありその両脇に開扇が並びます。
特徴的なのは流しで、行参の二文字が大きく描かれて白枠に青地の九曜紋があります。
~縄 舞~
昔、この東北の地には多くの鹿がおり、鹿狩りの名人勘太郎は毎日山に入っては、鹿狩りをしていました。ある日のこと、勘太郎は今日も鹿を獲るため罠を仕掛けていきました。
ところが、鹿達はおっかなびっくりではあったが、賢いリーダーによって次々と罠を跳び越えます。しかし最後の臆病な鹿がとうとう逃げ出してしまいます。ボス鹿は逃げた鹿を捜し当て、さっさと飛び越えろと檄を飛ばします。
罠を跳び越え、ついにはその罠を取り去り、再び山野を群れ遊んだということです。
この踊りは、その様子を表現したと伝えられております。」
この日はマイクで踊り所作の逐一を説明してくれたので、舞の内容がよく理解できたと観衆の皆さんが言っていました。
何気ないことですが、こういうことが鹿踊ファンを増やす大事な要素だと思います。
動画でどうぞ。
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