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2024.02.27 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

栗原神楽「勧進帳」@2024結成記念くりはら神楽まつり

さて本日は、2024年2月11日に行なわれた結成記念くりはら神楽まつりから大トリ、栗原神楽で勧進帳です。

その前に、栗原神楽の由来について

「明治一二年三月三一日、栗原悦之助が神道事務局に神楽の届出し承認を得た文書がある。
岩手県萩荘村市野々の自鏡山山伏神楽の指導を得たといわれている。
大正時代に復活、中断した。昭和五年、栗原の佐藤正吉が指導し再興する。その弟子代表の佐藤左吉に引継がれ現在に至っている。初代庭元栗原悦之助が中断後を再興した。」とあります。

現在の代表者は佐藤敬さんです。



南部神楽でも人気の演目ですが、大概は安宅の関という演題ですが、栗原神楽では勧進帳という外題にこだわります。
それは、動画を見てもわかるとおり神楽の筋立て、セリフが歌舞伎十八番の勧進帳そのものだからです。

兄頼朝に追われる身となった義経は山伏の姿に身を変えて奥州平泉へと弁慶他数名の郎党を引き連れて落ち延びることにしました。

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熊野別当弁昌が息子、武蔵坊弁慶

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兄頼朝に追われる身となった義経は山伏の姿に身を変えて奥州平泉へと弁慶他数名の郎党を引き連れて落ち延びることにしました。

山伏姿に身を変えての登場は、ステージのセリを使っての演出

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加賀国の安宅の関に着くと関所の役人が怪しい山伏が来たと関守の富樫左衛門尉に告げます。

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富樫が一行に疑いをかけて、東大寺勧進の旅ならば勧進帳を所持していようと問いかけます。

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そこで勧進帳の空読みとなるのですが、栗原神楽では歌舞伎通りに全部読み上げるのが秀逸。

「大恩教主の秋の月は 涅槃の雲に隠れ 生死長夜の永き夢 驚かすべき人もなし
 ここに中頃の帝おわします 御名を聖武皇帝と申し奉る
 最愛の夫人に別れ 追慕やみ難く
 涕泣眼に荒く 涙玉を貫く
 思いを先路に翻し 上求菩提の為
 廬舎那仏陀 建立したもう

 然るに去んじ治承の頃 焼亡しおわんぬ
 かかる霊場の絶えなん事を嘆き
 俊乗坊重源 勅命被って 無常の観門に涙を落とし
 上下の真俗を勧めて かの霊場を再建せんと諸国に勧進す

 一紙半銭奉財の輩は 現世にては無比の楽を誇り
 当来にては数千蓮華の上に座せん

 帰命稽首 敬って白す」

<ちなみに弁慶が読み上げる巻物は正に白紙>

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さらに、山伏問答までも究めていく。

富樫: 勧進帳、聴聞の上は、疑いはあるべからず。
さりながら、事のついでに、問い申さん。
世に、仏徒の姿、さまざまあり。中にも山伏は、いかめしき姿にて、仏門修行は、いぶかしし。
これにも、いわれあるや いかに。

弁慶: おお、その身を不動明王の尊形を象るなり

富樫: 額に戴く、兜巾は、いかに

弁慶: これぞ、五知の宝冠にて、十二因縁の、ひだを取って、これを戴く。

・・・以下略しますが、歌舞伎の山伏問答そのままの熱演で、長いセリフが続きます。
というより、これだけ山伏に関することを言上できればまさに山伏修行を会得したと同じですね。

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さらに、富樫の家来が山伏の従者に判官殿によく似たものがいると忠告するので富樫が顔を改める

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その疑いを晴らすため弁慶が義経を打ち据えます。
歌舞伎でいうところの打擲義経

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あまりの仕打ちに見かねて冨樫が弁慶の手を止める

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主人を守ろうとする心意気に打たれた富樫は義経一行を逃すことを決心します。

〽 ここで判官殿に縄を掛けるより、武士の情けの掛けどころ

名演技に場内は大拍手です。

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主人への狼藉を詫て腹を切ろうとする弁慶を押し留め、この先頼れる者は弁慶のみと諭す

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無事に関を通り抜けた義経と弁慶ですが、源氏再興を思いながらも命を落とした家来衆に思いを馳せながら平泉へと急ぎます。

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動画でどうぞ



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