小田代神楽 権現舞
2月10日に第6回祀りの賑いと題して小田代神楽・大森神楽芸能交流会があり、お邪魔して来ました。
今週はその内容についてのリポートなります。
プログラム順では最後に行われた権現舞からいきます。
この日は、神楽に先立って新調された獅子頭の魂入れが行われました。
庭元さんの話によると、従来は地区内の権現回しには東禅寺の獅子頭を借りて行なっていた。
ところがこの獅子頭は室町期の作とされている貴重な物なので、壊しては大変と気を使っていた。
そこで今年度の市の補助金を利用して、同じ田原地区の佐藤良一さんに獅子頭の製作を依頼した、その際に見本としたのが同じ南部神楽の流れの和田神楽の獅子頭であったと。
江刺には権現回しのみを伝承する権現舞の団体が数多く存在する。しかしそれらは早池峰系のもので、南部神楽の系統で権現舞を行うのは瀬台野神楽系だけである。(北下幅では大正ごろまであったということですが)
さて、権現舞ですが、最初に舞手三人で下舞(御神楽)を舞います。
次に下舞とは別の舞手が権現を奉持して、もう一人が獅子あやしがつきます。
いわゆる悪魔祓いの獅子舞です。
次に塩、水、米、酒を供物として捧げて火伏せの祈祷、諸難防除を祈祷する。
それから権現様がステージを降りて客の頭噛みも行いました。
動画でどうぞ。
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