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2023.10.04 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

女川法印神楽「五矢」@2023長面北野神社例祭

さて本日は、2023年9月24日に行なわれた長面北野神社例祭から女川法印神楽で五矢です。
この日は笹結びの演目が上演されている途中で、田中明神と五鬼大神が町中へ飛び出して行った際に、舞台が空になっている間に演ぜられたものです。通常は空所などの短い神楽を行うのですが、この日は蘇民将来に因むということだったのでしょうか。

五矢とは蘇民将来譚です。

高天原を追われた素戔嗚尊が空腹のため民家に食を乞うたところ、裕福な巨旦の家では断られたが、貧しい蘇民の家では粗末ながらも食を得ることができたため、その家に善き教えを与えたということです。

素戔嗚尊が出て四方拝以下を舞い神諷

〽 謹上再拝再拝かけまくも畏き 我が国初めて後 二柱の御神 国津主と産まんとて一女三男を生み給う 三男目の素戔嗚尊これなり



次に臣下の今貞が扇と、弓に五本の矢を持って素戔嗚尊の前に出ます

一舞して今貞が神談記

再拝再拝と敬って申す。夫、我が君牛頭天王の臣に今貞とは自らのことなり。
夫、我が君は、神御代より以来、根の国、天つ国まで久しく経歴座けるに、
ある時,日暮れて巨且に宿を乞わせ給えば、不仁にして宿貨し奉らず。
蘇民は貧しけれども宿貸し奉る。粟殼を敷き粟の飯を奉れば、天王大いに喜び種々の教えをなし給う。
蘇民将来子孫門戸と書き門に立て置けば疫癘の難をのがるべし。
また境を越さんと思わば、榊に紙垂を掛け道饗して送るべし。
又,水無月に至って青馬をつくり田畠に繋ぎ置けば、天王乗り回って作物の種毒を祓い給う。
今の御代まで伝え来った神代の故事なり

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今貞より牛頭天王に五本の矢が渡され、牛頭天王は四方と天に向けて矢を射る。
射られた矢は舞台下で待ち構えた観衆が拾う。家に持ち帰って守りとするという。

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矢を射終えると今貞が牛頭天王を労って神酒を献じる

〽 龍宮の 中の瓶なる辛神酒 燗試みて君に参らす
   西の海 その浦々の喜昆布 汐試みて君に参らす
   
   千早ふる 石の鳥居の注連張りて 今日より後は悪魔来たらず
    この弓矢 何その弓矢と人問わば 悪魔を祓う桑の弓と矢

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牛頭天王がいただいた神酒は舞台下の観客におすそ分けとなる

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ところで、陸前浜では春祈祷には各家々に家運隆盛、大漁成就、悪魔退散を加護する蘇民将来符が配られ一年の護符としている。
この日も、御花のお返しに神社の御札と蘇民将来子孫門戸の護符をいただいた、家の守りとしよう。

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動画でどうぞ


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テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2023.10.04 |

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