岡谷地南部神楽「笹割」@2023登米神社秋季例大祭
さて本日は、2023年9月17日に行なわれた登米神社秋季例大祭から岡谷地南部神楽で笹割です。
近年では南部神楽での笹割の上演は数少なくなってきておりますが、早池峰系神楽では笹分けあるいは笹割り舞として、四人で舞う祈祷舞となっています。
「早池峰神楽鑑賞ガイド」によればこの舞は湯立の神事に由来する舞であり 、大釜に笹の葉を浸して周りに掛け、災難や病魔を退散させるという祈祷舞だという。
また、その神々は、家宅六神という地所・屋敷の守護神で、もとは新築や建替えなどの修祓に舞われたもので、笹を持って、激しく四方鎮めを行い、剣を取って悪神悪鬼を払う祈祷舞である。
一関の下黒沢神楽では四人が面を付けて舞うサンヤ舞となっていて扇と刀での舞となっている、
それが栗原方面に流布し、登米地方にも伝播したものと推量されます。
岡谷地南部神楽の笹割も同様の意義があり、祈祷舞であることから式三番に加えられたものと思う。
幕出しは 〽 サンヤー笹割はナー 笹割舞ナーセンヤー
白采に白面を付けて二人の舞手が出て大きく跳躍しつつ一舞する
次に舞手が面を外して装束を整える間に胴取の渡辺駿が撥車を披露しました。魅せるね。
後半のくずし舞は扇を持っての早調子の舞です。
次に刀を持っての悪魔退散の祈祷舞、最後は四方を巡って舞納めます。
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