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2023.08.24 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ剣舞

永井の大念仏剣舞「笠揃披露」@2023庭元小笠原家

さて本日は、2023年8月11日に盛岡市の「永井の大念仏剣舞」の笠揃披露です。
この日は、庭元小笠原家にて15年ぶりに行われた。笠揃は、もともと旧盆の8月13日に庭元宅で行い、その後に集落の寺と墓地に詣でて、16日の送り盆まで仲間の家々の仏を拝んで歩いたという。

永井の大念仏剣舞の由来について
「庭元である小笠原家(屋号「高畔」)において、寛政年間(1789~1801)に祖先の金治が南日詰(紫波町)から養子に来る際に踊りを持ってきて、以来代々継承されてきた。」ということで、念仏剣舞の由来については武蔵国隅田川村木母寺の梅若物語の故事から引いているという。
尚、伝書として正徳3年(1713)の回向歌集と大笠の図解等が庭元宅に保管されている。

昭和55年に国指定重要無形文化財となり、さらに令和4年11月30日には「風流踊」としてユネスコ無形文化遺産にも指定された。



大念仏踊りの概要は、道行で供養を行う家の庭に入り、門があれば門誉めを歌い、灯籠があれば灯籠誉めなどの回向歌をあげる。
ついで大笠を被った踊り手が笠を大きく振りながら躍る。
この笠には中央に3重の塔が設えてあり、その四方に「発心門」「修行門」「菩提門」「涅槃門」の四門が立てられ、笠をふるごとに先祖の御霊がこの門を通り抜けて涅槃の境地に至ることを表している。これが祖霊供養の大念仏の要諦となっている。

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大笠が終わると、瓢振り、太刀、扇、唐団扇を持った踊り手が輪を作って躍る。
踊りの流れは、
入羽は、二の丸、ナスイリなどを踊る。(他にカラス、タバコ、新拍子、ア泉、新暦)
中羽は、中踊りともいい、年回忌の供養踊りで十七、二十三、二十七、三十三、三十九、四十七、六十三、新暦があり、瓢振りが供養する者の年回忌の別を踊り子一人一人に囁いて回る。
引羽は、一、二、三、四、五、六、七の曲がある。
以上が終わると中入りとなり、一同が座敷にあがり仏壇の前で念仏回向を上げる。

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次に、再び大笠を振って踊り、その次に廻り胴となる。
廻り胴は、2人組あるいは4人組で太鼓の廻りを曲打ちする。曲は入羽の二つ丸と中羽の十七で踊る。
昔は、供養に訪れた家から太鼓が出されると、それにも打ち手がついて太鼓を打ったという。

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大念仏は、道俗の者が大勢で念仏などを唱えて供養するもので、念仏詠唱に添えて様々な芸能がつくようになった。
盛岡周辺の大笠をもつ念仏剣舞は、永井の他に上鹿妻念仏剣舞、手代森念仏剣舞、高江柄念仏剣舞、矢巾の高田念仏剣舞、花巻市の葛大念仏剣舞などがある。また紫波町内には戦前までは旧村ごとに大笠を持つ剣舞があったが現在では犬吠森念仏剣舞のみになった。

さて、永井の念仏剣舞の最後は、踊り手全員での礼踊りとなる。
踊り手が二列に並んで対面踊りや入れ違いをするなど、厳かな中にも華やかな雰囲気があり、お暇の踊りらしい雰囲気をもっている。

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2023.08.24 |

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