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2023.07.01 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

川北神楽「榊舞」@2023第33回あやめ祭り神楽大会

さて本日からは、2023年6月25日に宮城県栗原市一迫町の山王史跡公園あやめ園行なわれた第33回あやめ祭り神楽大会のリポートとなります。
伝統あるこの神楽大会もコロナ禍で3年ほど開催が見送られてきました。
今年は今後の継承のためにもということで、規模縮小ながら盛大に開催されました。



ということで、最初は川北神楽で榊舞です。

その前に川北神楽の由来について

「明治16年に、初代庭元佐藤福男が世話人となり、岩手県西磐井郡萩荘村達古袋神楽の佐藤春吉師匠を招き、部落の若者達に神楽の指導を行い、門出神楽を創設した。
大正初期、一迫町長崎高橋長右エ門師匠の指導を得、現在まで休むこともなく継続されて来た。
その後、昭和41年に一迫町「民俗芸能無形文化財」の指定を受けたことを契機に川北神楽保存会と名を改め現在に至る。」
現在の代表は佐藤勝さんです。

20230625100226IMG_6223.jpg

さて榊舞
演目名を見ると大乗神楽の榊舞を彷彿とさせますが、さにあらず。
とはいえ、両部神道的に捉えるならば重要な儀礼的な舞であることには変わりない。

その証左として舞を演ずるに先立って神楽会の代表が舞台の四方に塩を撒いて、神楽座を祓い清める儀礼がある。

20230625100048IMG_6221.jpg

また、陸前浜の法印神楽でも榊舞は至高の舞とされ、初矢として上演されている。
舞手は最初は直面にて三寳の榊の前で拝礼する。

20230625100236IMG_6224.jpg

続いて女面をつけて四方を祓う舞。

20230625100404IMG_6225.jpg

当日プログラムの演目説明は次の通り

「鎮守の森の祭典や結婚式、新築祝い、年祝いなどで、その場所の四方を清め、皆様方の家内安全、無病息災、商売繁盛、五穀豊穣、交通安全などを祈願する神楽舞であります」
とある。
これは紛れもなく宗教的信仰に依拠しようとする民衆に応えうる民俗芸能であったことを標す。

現在の南部神楽は、ともすれば奥浄瑠璃や歌舞伎に題材をとった演劇神楽と捉えがちだ。
しかしながら、もともとは法印や宗教者が行っていた祈祷的な舞を明治初年の修験廃止令とともに地元農民に受け継がれたために、形を変えながら現在まで継承していることを肝に銘ずべきだ。
そのことを、この川北神楽の榊舞は示しているのではないか。

20230625101044IMG_6236.jpg

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テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2023.07.01 |

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