奥山行山流地ノ神鹿踊「礼庭」@2022えさし藤原の郷公演
さて本日は1年前のことになりますが、2022年6月26日に行なわれたえさし藤原の郷公演から奥山行山流地ノ神鹿踊です。
その前に、地ノ神鹿踊の由来について
「文政4年(1821年)8月に、東磐井郡大東町(現一関市)の山口屋敷・喜左衛門から、伊手地ノ神の円蔵に伝授され、現在にいたっています。ゆったりとした踊り方と細やかな足さばきが、行山流山口派の当時の特徴を残していると言われています。
昭和52年3月31日に、旧江刺市の無形民俗文化財に指定されています。」
公式サイトはこちら⇒地ノ神鹿踊のホームページ
入り込みに続いて庭誉め
〽 お庭がよいとて 心そらすな
伝承する演目は、礼庭、女鹿取り、鉄砲踊り、案山子踊となっている
地ノ神鹿踊の装束は、前幕の喉印が井桁に九曜紋、「行山」「地ノ神」の文字と鶴丸紋がつく。
流しは中立、雌鹿が「陸奥濃信夫牡鹿廼牝鹿乃里聲遠楚呂遍天阿曽婦志加可毛」(みちのくのしのぶおじかのめじかのさとこえをそろえてあそぶしかかも)」の和歌が書かれていて、山口派であることを証している。
側鹿の流しは倶利伽羅剣が描かれ、不動明王を奉ずる修験山伏の象徴とされる。
大口袴は中立、雌鹿が熨斗で、側鹿は牡丹で背面は唐獅子牡丹。
太鼓の調べ隠しは対鶴紋が並ぶ。
例年では8月16日に地元伊手の的叟寺にて奉納供養があります。
地元の盆行事に欠かせない祖霊鎮魂と風流芸能としての鹿踊にも今後精査していく必要があるのではないか。
動画でどうぞ
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