日高火防祭2023「打ち囃子編」@2023奥州市水沢日高神社祭礼
さて本日は、2023年4月29日に行なわれた奥州市水沢日高神社祭礼から日高火防祭2023で打ち囃子編です。
打ち囃子というのは、いわゆる観光用に喧伝されている大型の囃子屋台ではなく、その先頭を行く小型の屋台のことです。
この打ち囃子は、旧町内6組(袋町、横町、大町、柳町、立町、川口町)にのみ伝承する火防祭発祥の頃からの囃子を奏でながら火防の祭りに華を添える屋台です。
地元ではその音曲の節から「トットコメエ」と呼ばれています。
この打ち囃子に関しては詳細な由来記録などが無いのですが、水沢藩関連の書簡を紐解くと祭り発祥時から町火消組の練行列を華やかにするために付けたもののようです。
それはそれとして、実はこの屋台には写真のように梁に権現様が安置してあります。(権現様を保持しているのは大町、柳町、立町、川口町のみ、横町は梁に鼓がある)
つまり火伏祈祷に権現様が祀られていて、権現様が火伏せ祈祷をして歩くという姿が確認できるわけです。
このことは現在祭りを行っている町方衆でさえほとんど意識していないことと思います。
わずかに柳町組だけが前夜祭に火伏せ祈祷の門付けをしているのみです。
それから、この打ち囃子 トットコメイ ですが、笛の旋律を聞いていると旧伊達藩一体に行われている打ち囃子と同じ旋律を少し遅いテンポで優雅に演奏されています。
これで、なんとなくこの祭りの初発の様子が伺えたような気がします。
そもそもこの祭りはこの佐々木佐五兵衛から始まったわけですが、この像もなぜか今は横町に安置されています。
いずれ、継続していくことの困難さを感じさせられました。
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