滑田鬼剣舞「刀剣舞の狂い、三人加護」@2023風流踊ユネスコ無形文化遺産記念KAWATOKUダイヤモンドホール
さて本日は、2023年2月18日に行なわれた風流踊ユネスコ無形文化遺産記念KAWATOKUダイヤモンドホールから滑田鬼剣舞で刀剣舞の狂い、三人加護です。
滑田鬼剣舞の由来について
「明治31年に地区民の総意により部落活性化を図る目的をもって、和賀郡岩崎村に伝わる岩崎念仏剣舞に教えを請い、稽古に励みこの年を発創の年と定める。
明治34年に18演目を修得し、巻軸三巻の伝授を受け、滑田鬼剣舞として発足し、供養碑建立する。
その後、飯豊・谷地・村崎野・二子などの弟子剣舞を育て、普及・伝承に貢献している。装束や演目は岩崎鬼剣舞とほぼ同じだが、滑田独自の「狐剣舞」がある。狐面をつける一人舞で、急病で踊り手が一人欠けた時、稲荷大明神の化身の狐が代わって補い、無事に奉納を終えたという伝説がある。神秘的な妖気をはらみ、扇の舞・太刀の舞をし、その後急テンポとなり、素手の舞から激しい跳躍となって終わる。足に独特な所作があり、神楽拍子で踊られる。
平成5年に国の重要無形民俗文化財の指定を受ける。」
とあります。岩崎とともに北上の鬼剣舞の二大源流の雄として儀礼的な伝承も大切にしているということです。
刀剣舞の狂いは、狂い踊りなので、踊り手数が八人の制約から解かれ、4人や6人で踊ることもある。
刀剣舞の風格ある踊りに、要所を躍動的な所作で締める踊り。
最初から抜刀しての激しい踊りで、2人1組みで交互に立ったり座つたりしながら、刀を交差させ打合う様が勇壮な踊りである。
三人加護は滑田系にのみ伝承される踊りで、最初に緑面と赤面の2人が舞い込んで緩い調子で扇舞を踊る。
滑田鬼剣舞ではこれをダイと称している。
念仏剣舞の発祥段階では修験者が大きく関わったとされるため、その内容には神楽の要素が多分に含まれているが、三人加護もそのひとつ。
白面が背中に幣束を2本差して出るとオカドの拍子は神楽拍子に変わり、鬼剣舞が神仏混淆の修験者によって編まれたことを彷彿とさせる。
動画でどうぞ
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