永井の大念仏剣舞@2023風流踊ユネスコ無形文化遺産記念KAWATOKUダイヤモンドホール
さて本日は、2023年2月18日に行なわれた風流踊ユネスコ無形文化遺産記念KAWATOKUダイヤモンドホールから永井の大念仏剣舞です。
永井の大念仏剣舞について、
「庭元の小笠原家(I屋号高畔)に伝承されたのは、寛政年間に南日詰二本木(現紫波郡紫波町)から養嗣子に入った者が念仏踊を伝えたという。
しかしながら伝書の内容からは盛岡の大念仏踊りが元となっているようだ。庭元に伝わる伝書「大念仏切り」には梅若丸供養の大念仏を根元としている。」
念仏踊の内容は、まず讃をかけながら道中して庭入りし、門誉め、庭誉めなどをかけるが、屋敷内に墓があればまず墓前にて回向をかける。
回向が終われば庭巻となり、大笠が中央に出て周りに踊り子が立ち、十六バチの庭巻音頭で笠を振り、その周りを踊り子が廻る。
踊りの演目は入羽、中羽、引羽
入羽は、二つ丸、ナスイリ、カラス、タバコ、アイズミ、新拍子、シンレキ 等
中羽は、年回忌の供養踊りで十七、廿三、廿七、三十三、三十九、四十二、六十三
引羽は、一、二、三、四、五、六、七
これらから一曲ずつ選んで一庭をつくる
中入りでは、中立までの者が座敷にあがって仏前で回向をあげる。
それが終わると庭で笠振りをする。
永井の大笠は、直径五尺余りの台の上に三階の塔を設けて、屋根の両端には金鯱が飾られる。
塔の回りには蓮華などの紙花と六字名号の短冊を飾り、笠の四方には「発心門」「修行門」「菩提門」「涅槃門」の四門を設える。この四門は、密教の葬送儀礼の四門行道に因むもとのされる。すなわち、物故者の家では、居ながらにして大笠とともに仏菩薩が来迎してくる喜びを感得することができる。
大笠が終わると、太鼓を数台並べ、それに各三ないし四人の踊り子がついて回り胴の曲打ちする。
昔の門付けでは、訪れた家から太鼓が追加で出されると、それに応えるために踊り子をつけて太鼓を打ったという。
最後に礼踊となり、舞い込んだ家の主人等に礼を尽くしてお辞儀しながら踊り、おいとまをする。
永井の大念仏剣舞は、お盆には北上川対岸の手代森まで踊りに行き手代森の庭元の家に泊まったという。
動画でどうぞ
- 関連記事
-
- 川西大念佛剣舞「入剣舞・猖足・三人怒者」@2023南股芸能まつり2023 (2023/03/06)
- 滑田鬼剣舞「刀剣舞の狂い、三人加護」@2023風流踊ユネスコ無形文化遺産記念KAWATOKUダイヤモンドホール (2023/02/24)
- 永井の大念仏剣舞@2023風流踊ユネスコ無形文化遺産記念KAWATOKUダイヤモンドホール (2023/02/23)
- 風流踊ユネスコ無形文化遺産登録記念KAWATOKUダイヤモンドホール公演 岩崎鬼剣舞 (2023/02/22)
- 朴ノ木沢念仏剣舞「本剣舞」@2023第34回全日本農はだてのつどい (2023/02/12)
