風流踊ユネスコ無形文化遺産登録記念KAWATOKUダイヤモンドホール公演 岩崎鬼剣舞
さて本日からは、2023年2月18日に盛岡市のパルクアベニューカワトク7階のダイヤモンドホールにて開催された「風流踊ユネスコ無形文化遺産登録記念イベント」の公演についてです。
2022年に全国41件の民俗芸能が「風流踊」としてユネスコ無形文化遺産に登録されたことを記念し、その内岩手県で指定された永井の大念仏剣舞と鬼剣舞から3団体が上演されました。
そのうちから本日は岩崎鬼剣舞で一番庭、カニムクリです。
岩崎鬼剣舞は和賀系念仏剣舞の宗家、由来について
「北上和賀地方に伝わる鬼剣舞の源流。起源は大宝年間(701~704)に修験の祖である役の行者小角が念仏を唱えながら踊ったのが始まりとも、大同年間(806~810)に羽黒山の法印善行院が大日如来の化身から悪魔退散・衆生済度の念仏踊りとして伝えられたともいわれている。北上和賀地方への伝承時期は不明だが、康平時代(1058~65)、安部頼時の子の黒沢尻五郎正任がこの踊りを好み、将兵の出陣や凱旋の際に踊らせたのが広く伝わったといわれる。また享保17(1732)年の『念仏剣舞由来録』には、延文5(1360)年、岩崎城主の岩崎弥十郎が主君の和賀政義を城に招き、剣舞を踊らせたところ政義が大いに喜び、家紋の笹リンドウの使用を許したという記述がある」
とある。
一番庭は、礼舞で、念仏がつき、格調が高く、全般的に穏やかな踊り。全種目の基本踊りとされます。
引き念仏で踊りだし、掃き念仏、早念仏、せんや念仏、扇の輪踊りと続きます。
ネリ舞の部分では念仏にあわせて反閇を繰り返す重厚な踊り、そして輪踊りでは跳躍も軽やかな華やかな踊りとなる。
カニムクリは、2人で組になって曲芸的な所作を繰り出す演目
背中合わせでの大回転やカニがむくれるように回転する技など見どころが沢山です。
動画でどうぞ
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