川口きつね踊り
さて、本日からは12月16日に行われた花巻市青少年郷土芸能フェスティバル2012の内容についてです。
当日はものすごい強風が吹いていました、だからというわけではないが開始時刻からだいぶ過ぎて現地に到着。
なので、途中の演目からご紹介とあいなります。
で、川口きつね踊りですが、言わずと知れた岩手町川口地区に伝わる全国でも珍しい狐踊りである。
由来について、「いわての郷土芸能(岩手日報社刊)」より抜粋
岩手町川口の豊城稲荷神社に数百年前から伝わる。川口城が盛んだった頃、京都伏見稲荷大社から川口城の守護神として分霊される際に、狐の装束で踊り迎えたのが始まりという。五穀豊作、家内安全を稲荷神社に祈願、奉納しながら伝承された。
とあり、明治以降代々踊りの世話役を努めてきた「瀬川家」が伝承の要となっている。
毎年9月23日頃に3日間に渡って豊城稲荷神社の祭礼が行われるが、その中で神輿や山車の供奉として川口神楽とともに川口狐踊りがお通りを行う。(写真は2006年の祭礼のもの)

稲荷神社を出発した行列は町中心街を通って集落の境で折り返す。
ちなみにこの祭りで行われる大名行列は「川口どっこい」と称して古来有名な大名行列である。

そして狐踊りであるが、これは明治時代に瀬川勘次郎が川口神楽に狐が油揚げを分けあって食べる仕草を織り込んで創作したものという。
創作といえど明治初期であればすでに150年近くが経過している、立派な伝統芸能といってよいのではなかろうか。

この日の演目は 輪踊り、二列踊り、白扇躍り となっていた。
子どもたちの芸能である限り後継者に困るのは少子化問題であろう。文化財少年団の結成とともに地域の川口小学校での取り組みもあるので当面は安泰であろう。
それより川口祭りの方が心配だ。再び休止にならないことを祈る。

動画でどうぞ。
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