後谷地法印神楽「笹結」@2022第43回石巻地方神楽大会
さて本日は、2022年9月4日に行なわれた第43回石巻地方神楽大会から後谷地法印神楽で笹結です。
その前に後谷地法印神楽の由来について宮城県民俗芸能(1)から
「大正3年9月に桃生町樫崎の鹿島神社宮司榊田健也師から法印神楽を伝授され発足したものという。現在(平成12年)は後継者の青年たちを入れて8人を会員としているが、指導層が薄く奏楽もできるよう同町の福地法印神楽から指導を受けている。実演も福地組と河南町鹿又法印神楽からの応援を受けてきた。9月15日の舟形八龍神社の祭礼等に出演している。」ということです。
後谷地法印神楽は石巻市小船越(旧 桃生郡河北町小船越)の神楽団体で代表は今野廣造さんです。
笹結は作々結とも書き、伊弉諾伊弉冊二神の国造りの物語である。
伊弉諾伊弉冊二神が天の沼矛で海中をコオロコオロと掻き回し、先端から滴るものが固まってオノコロ島ができた。
さらに大八洲を作ると、オノコロ島に五鬼大神が住み着き悪行を働くので田中明神が出て退治するというものです。
神楽の内容は、通常は姫面のものが一舞して高舞台に入り、田中明神が現れると鬼女に変身して出て神楽舞台のみならず客席の間を走りぬけて責舞をするのですが、ここでは省略されて田中明神の練舞から始まります。
客席からいきなり五鬼大神が出現
ステージ下で大乱闘します
ステージに上って尚も戦うが勝負がつかず
刀で責舞が続きますが祈るように神歌を歌います
〽 人知らで肌衣に結ぶ岩田帯 心尽くしの人を祀らん
そしてついに、田中明神が五鬼大神を退治する
五鬼大神の面を刀ですくい取って勝ち誇ります。
最後は太刀御神楽で舞い納めます。
動画でどうぞ
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