寺崎法印神楽「日本武尊」@2022第43回石巻地方神楽大会
さて本日は、2022年9月4日に行なわれた第43回石巻地方神楽大会から寺崎法印神楽で日本武尊です。
寺崎法印神楽さんの由来について宮城県民俗芸能(1)から
「寺崎の旧修験良寿院大館龍本坊という法印が、江戸時代前期に法印神楽を編み出したと伝え、寺崎をこの神楽の発祥地としているが言い伝えであり確証はない。桃生地方の浜神楽は奏楽も舞法も優雅華麗であり、俗に桃生神楽と称され人気が高い。寺崎の法印神楽はその中核をなしてきた。
元来は本吉神楽を基として伝わったとみられるが、笛の調べに桃生神楽特有の装飾音が付き、舞振りが派手に芸能化されている。大正3年に寺崎法印神楽団として氏子たちをも加入させて組織を確立した。女川町江島法印神楽、河南町和渕法印神楽のほか各神楽に指導をし、毎年寺崎八幡神社の祭礼を主として近在の神社祭礼において演じている。」
とあり、昭和48年に宮城県指定無形文化財となっています。現在の会長は髙橋義一さんです。
素戔嗚尊が出雲国須賀の里で八岐大蛇を退治し、その尾の先より取り出した天叢雲剣を熱田神宮に奉納するところから始まります。
ところが悪鬼がそれを盗み取ろうと岩永姫に变化して舞込みます。
变化した姿を神鏡には悪鬼の姿に写り、次第に正体を表します。
〽 自らは実の岩永姫にあらず、八重の墻合に住まう悪鬼なり。かの宝剣を奪い取り、尊へ仇をなさんため、かく化現せり
と、おどろおどろしく宝剣を奪い取ります
そして大和武尊が出て宝剣を取り返そうと悪鬼を探し出します
正体を表した悪鬼が鬼面にて出てきます。
ともに太刀を抜いての戦いになります。
ついに大和武尊が討ち取り、太刀御神楽で舞い納めます。
動画でどうぞ
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