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2022.06.22 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

狼ヶ志田神楽「宝剣納め・盗み取り」@2022第16回神楽共演石越大会

さて本日は、2022年6月12日に行なわれた第16回神楽共演石越大会から狼ヶ志田神楽で宝剣納め・盗み取りです。

その前に狼ヶ志田神楽の由来について定本より

「狼ヶ志田神楽は、文久元年神楽の祖、菅原甚太郎、菅原新右エ門、菅原今朝吉、小野寺長蔵等が、小山、中沢神楽の本庄板太郎より山伏神楽を伝授された。
明治二十五年十一月、菅原甚太郎が上昼沢佐藤家を通して達古袋と縁組をしたことから、西磐井郡萩荘村達古袋阿部徳太郎、小岩彦三郎両師匠より達古袋神楽を伝授された。
達古袋神楽は、達古袋に永住した羽黒山系山伏一七代元道常学院相模坊が指導したと言われる。
大正五年二の台、養ヶ森、大正八年恩俗、衣川雲南田等に狼ヶ志田神楽を伝授している。
明治二五年初代庭元菅原甚太郎より昭和四四年九代庭元青沼松男に引継がれている。」

現在の代表は高橋先雄さんです。



演目の方は、宝剣納めから奪い取りまでの内容です。

素戔嗚尊が八岐大蛇の尾の先から取り出した天叢雲の剣を熱田神宮へ奉納します。

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素戔嗚尊が宝剣を納めて幕に入ると、次は磐長姫の出掛かりですが、ここでは扇を雲張りに使います。
幕出しは「せんやあ やまのはぁ やまのはぁ いよさぁ いよさぁ」

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ジンツツダンノ ジンツツダン 山の葉舞です。 静かな中にも妖気が漂う舞になっていきます。

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宝剣の前で蛇面に変わると、悪鬼の激しくおどろおどろしい舞に変わる。
これは、鬼面を被っているが人間の禍々しい本性をも表わしている。

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宝剣を奪い取った悪鬼は自らの住処へと逃げ飛び帰る

〽 應 只今は大和武尊に見顕され  我本国へさして帰るなり

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2022.06.22 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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