赤谷神楽「八雲舞(大蛇退治)」@2022南部神楽舞初め公演
さて本日は、2022年1月16日に行なわれた南部神楽舞初め公演から赤谷神楽で八雲舞(大蛇退治)です。
赤谷神楽では、八岐大蛇退治の演目を八雲舞と呼んでいるそうです。
赤谷神楽の由来について
「明治二六年、鈴木築吉が庭元となり岩手県西磐井郡花泉町、上油田神楽の佐藤和三郎師匠の指導により、橋向神楽を創設する。
昭和二六年、工藤文市が庭元となり内容の充実を図り、赤谷神楽と改称した。
初代庭元鈴木蕊吉、現在の庭元工藤貞夫は五代目である。」
ということなそうです。現在の代表は工藤智徳さんです。
八雲舞とは、八雲神=素戔嗚尊 つまり素戔嗚尊が天叢雲剣を得る時の神話の場面です。
最初は手名椎足名椎と稲田姫が渡り拍子で舞い出ます。
そこへ高天原を追われた素戔嗚尊が表れます
素戔嗚尊が出雲国斐伊川の川上で一夜の宿を借りるため立ち寄ったところ、老夫婦が娘を前に悲しんでいるので訳を尋ねたところ、この北方に鳥ヶ峰という霊山がある。そこに仙丈ヶ谷という深い谷間があり、そこには年古き大蛇が棲み着き、年毎に娘を一人ずつ捧げなければ、この里が血の池になるということだった。
そして今年は我が娘を差し出す順番であるので嘆き悲しんでいるところという。
そこで素戔嗚尊は、我が神力を持って大蛇を退治するので、高櫓を作りて稲田姫を座らせ、櫓の前には八つの瓶に酒を満たして置けと命じ大蛇を迎える。
日も暮れて大蛇が稲田姫の櫓に迫ると酒瓶に気が付き呑み始める。
大蛇が酒に酔いしれた頃合いを見計らって素戔嗚尊が太刀を振りかざして斬りかかる。
最後は大蛇の首を切り、赤く染めた籾殻が血しぶきとなります。
〽 おう 稲田姫よ何も恐れること無し かの大蛇をば ただ安々うち平らげたりとよー
かくして、めでたく千代の御神楽で舞い納めます
動画でどうぞ
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