社風流神楽「三番叟」@2021東和神楽大会
さて本日は、2021年11月3日に行なわれた東和神楽大会から社風流神楽で三番叟です。
社風流神楽は、東和町の晴山駅の南西近くの町井、舘迫地区で伝承活動をしている消防団員で結成された若手の神楽団体ということです。
こちらの神楽団体は、近年に奥州市江刺区梁川東沢目集落に伝承される社風長京神楽を師匠として、現在も演目を習得中ということです。
さらにいうと、江刺の長京神楽はもともと、東和町から伝承されたものです。
長京神楽の由来について「胆江地方の神楽」誌より抜粋すると
長京神楽は社風(みやぶり)神楽と称し、長京神楽真伝書(巻物)によると
「安政三年正月吉日(一八五六)東和町谷内村丹内山兼両管物部寅氏より伝授されたものである。
社風神楽と申すは天岩屋戸前にて八意思兼命の御意以って、八百寓神を集い、種々の事をなし天宇受売命手紳を以って、神がかりして舞給うぞ始まり成り。天照大御神もその舞振の雅なるをあやしと思ほして、少し岩戸明けて見そなはし給ふ時天手力男命、御手を取って引出し奉りき斯りし程、芽出度き楽にあれば槻不浄をいましめ清浄たるを以って舞ふくし且つ当流を社風神楽と申す。」
とあります。
幕出し唄
〽 吉が野に 吉が野に 常に絶えせぬ鳴滝の水
黒尉面を顔にあて、烏帽子を被った三番叟が舞出る。
師匠神楽の長京神楽は、丹内神社社風神楽から伝授されたので社家神楽としての伝承をしていたので、現在行われている町井・舘迫の神楽は本家返りとでもいえましょうか。
ともあれ、名称を社風流神楽と改めて、地元の月山神社と立石神社の神紋を神楽幕に掲げ、新進気鋭の神楽座として益々活躍が期待されます。
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