金津流石関獅子躍 切り返し 祝!無形民俗文化財指定
今日からは11日に行われた奥州市江刺区稲瀬での地区行事である稲瀬芸能文化まつりからリポートいたします。
当日は同じ江刺区内で江刺民俗芸能フェスティバルが行われていました、昨年もつぶやきましたが、江刺は本当に芸能の宝庫です。素晴らしいです。
さらにおめでたい事に9日に奥州市の無形民俗文化財に金津流石関獅子躍、金津流野手崎獅子躍、中田太神楽のいづれも江刺区の団体が新たに指定されました。
という訳で当日のプログラム順ではないですが、指定を祝して石関獅子躍さんについて書きます。
由来について、私がごちゃごちゃ言うより、ここの有名な中立さんが書いたと思う当日プログラムから抜粋します。ちなみに、中立の安部さんは鹿踊に関して驚異的な調査を続けてその伝承について解明を試みておられます。
石関獅子躍HP参照 ⇒ http://www.ishizeki-shishi.net/
石関獅子躍は安永8年(1179)7月に宮域郡国分松森村(現宮城県他台市泉区松森)浦田源十郎(仙台藩士犬飼清蔵の弟子)より旧江刺郡石関村(現奥州市江刺区稲瀬)肝煎の小原吉郎治に伝授されたのが始まりである。
昭和初期まで恒常的に踊られてきたがあえなく中断、平成13年に保存会を結成し、復活指導が始まり10年目の平成23年9月に金津流石関獅子躍第14代として正式に相伝され完全復活する。
今回は参議院議長より公演依頼そして感謝状をいただいております。公演回数も200回を超えました。
平成24年10月には奥州市教育委員会は岩手県内にある金津流獅子躍の宗家と位置付け、金津流石関獅子躍を奥州市指定無形民俗文化財と認定する。今後は早い段階で県指定まで運ぶ予定である。
と、正に意気高しである。

演目の紹介
山野に群れ遊ぶ鹿の情操を表現した所作が特色である。この演目も儀礼的な踊りで、特に3人で踊る「中山狂い」で盛り上がり、女鹿狂い、最後は鹿の子狂いで終わる。
と、この日は9人で踊っていたが、8人以上揃えば踊って良し(8人以下なら踊らない)とのことでした。

そして、何と現在は中立さんが土佐踊を企てているらしい・・・恐るべし!いや、楽しみだ、ぜひ見たい。澤田定三翁もあの世で欣喜雀躍するに違いない。
~土佐の港の船路越え 今こそ入れろ 船の艫拍子 船の艫拍子(土佐の歌詞)

動画でどうぞ。
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