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2021.07.16 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリシシ踊り

行山流久田鹿踊@2002江刺梁川松尾神社祭

さて本日は、古いVHSテープを整理していた中からチョイス その3。
松尾神社秋季大祭での芸能奉納から行山流久田鹿踊です。

由来については「江刺の芸能」(昭和56年3月刊行)他より

「慶長二年江刺郡野手崎村久田住吉郎兵衛なるもの、仙台城下八幡堂踊大将佐藤長兵衛より、行山流鹿踊の示教を受け、その伝授を得たり。その後、亨保二年郷人仙台に賦役として出て、労働中に唄いたる鹿踊歌、偶々道中なりし藩主伊達吉村公の聴くと所となるり、その歌の事ども問われけり。
藩主は野手崎村領主小梁川中務に命じて、その鹿踊を仙台に召してその舞伎を御覧ありて感興に入り、賞として賜りたる大幕今尚秘蔵す。」云々とある。

つまり仙台の八幡堂系の鹿踊ということです。



そういう訳で、旧江刺市はもとより岩手県内でも貴重な鹿踊です。

鹿の装束も異様なばかりでなく、笛と小坊主も付きます。
この辺も仙台の八幡堂系の系統を現しています。

2021071602.jpg

さらに鹿踊で普遍的に取り入れられている三人狂いの中で小坊主二人も加わっています。
ここの部分については他県の鹿踊ではササラ摺りや道化が担う部分。


2021071603.jpg

行山流久田鹿踊の保持する演目は「礼庭、追い集め、三人狂い、友恋牝鹿狂い、案山子踊り、鉄砲踊り」ということです。

2021071604.jpg

最後は投げ草です。
今更ながら久田鹿踊の投げ草を再認識しました。

2021071605.jpg

動画でどうぞ


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テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2021.07.16 |

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