遠野八幡神楽「岩戸開」@2021遠野八幡神社出雲大神祭
さて本日は、2021年5月5日に行なわれた遠野八幡神社出雲大神祭から遠野八幡神楽で岩戸開です。
遠野八幡宮では、昭和26年に出雲大社より御分霊を遷し、遠野に到着した日を記念して春の大祭を催行しているということです。
また、この日は南部藩時代の遠野流鏑馬を連綿と継承し、子供の日にちなんで健やかな成長を願って子供流鏑馬を行っています。
昨年はやむなく中止となりましたが、今年は5月5日にこどもスポーツやぶさめ大会として行われました。
さて、神事に続いて境内の神楽殿にて神楽奉納が11時から行われました。
その前に八幡神楽の由来について
「八幡神楽は遠野山伏系の神楽で、明治維新前までは遠野一円の山伏が集まって神楽を奉納し、明治になって修験廃止後に上組町の竜法院が中心となって神楽組を結成したのが始まりということです。
早池峰神楽を元にしながら浜神楽等の影響なども受けながら独特の奏楽と舞が展開されます。」
遠野の神楽は大出早池峰神楽系統の神人派と里に道場を開いた羽黒派山伏達によって伝承された山伏派、それに岳・大償の系流が混然となっている。
その中で、山伏神楽について類家英一郎編集「遠野の郷土芸能」にはこう説いてある。
「山伏神楽が明治以前よりなされていたものには、一応、附馬牛の意楽院が伝えた和野神楽、今は断絶した宥永宝明院の神楽(山本家の先祖)、遠野の御蒼前神楽、良厳院の八幡神楽などであろう」
ということなそうです。
遠野八幡神楽は法螺貝を門付けの時に使用するため、法螺貝神楽などとも呼ばれていました。
八幡神楽の他と異なる大きな特徴に、岩戸開きを最初に舞うということがあります。
これは天照大皇神が岩屋から出て世の中が明るくなったことを祝って神楽が始められたことを象徴的に扱っているようです。
普段はこの後に岩戸が開いて鶏舞となるのですが、この日はありませんでした。
これもコロナ感染症対策としてだったのかもしれません。
動画でどうぞ
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