雄勝法印神楽 日本武
そして本日は雄勝法印神楽さんの日本武(ヤマトタケル)
素戔嗚尊が八岐の大蛇を退治した際に尾から取り出した天叢雲の剣を熱田神宮に奉納した。
それを狙う悪鬼が磐長姫に化身して剣を奪い取る。
宝剣が奪われたことに気づいた日本武が怒り、悪鬼と戦の末に退治し宝剣を奪い返して再び奉納するという物語。
前段の磐長姫の鈴と扇の御神楽舞はその装束の華麗さとも相まって美しさが際立つ。
一渡り舞終わると神諷になり、姫に身を変えても宝剣には醜い鬼の姿が映るといい、宝剣を奪おうとするがしばし逡巡するところがここでの見せ場となっている。
やがて、やっとの思いで奪い取ると蛇の飛び跳ねる様で幕に逃げこむ。
そこへ日本武がセメで登場。
~自らは日本武尊これなり。
然るに悪鬼女と化し、かの宝剣を盗み取り、尊へ仇なさんとす、よって装束を改め、かの宝剣を取り戻そうと存じ候らえ。
幕から蛇面に変わった悪鬼が現れ、柱に渡した竹の上に登って日本武との戦が始まる。
観客の皆さんも大声援です。地元の方々も多いと見えて絶妙のタイミングで掛け声がかかります。
悪鬼を退治し、面を剣で掬い取ります。
ここまでで日本武は終わります。
続いて面を外してのチラシになります。
太刀御神楽です。
法印神楽では、鈴や扇などの御神楽舞が演目の最後に舞われることがありますが、この御神楽を舞うためにその前段が仕組まれているともいわれるぐらい重要な舞です。
ことに、太刀御神楽は勇壮であり山伏修験の法力を具現する舞であるかのようです。
山伏神楽のクズシ舞と同じ意味合いだと思います。
動画でどうぞ。
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