鬼柳鬼剣舞「一番庭、一人加護、宙返り、三番庭の狂い」@2019ふるさと芸能まつり
さて本日は、2019年8月15日に開催されたふるさと芸能まつりから鬼柳鬼剣舞で一番庭、一人加護、宙返り、三番庭の狂いです。
鬼柳鬼剣舞さんの由来について
「昭和16年、岩崎鬼剣舞の流れをくむ長沼鬼剣舞の経験者で、鬼柳町六軒地区に婿入した菅原悌氏を中心に「六軒鬼剣舞」として発足した。昭和26年に岩崎鬼剣舞の指導を受け、昭和29年には「鬼柳鬼剣舞」と改称し、平成4年に秘伝書を伝授された。伝承されている六軒地区には明治時代の作と見られる面が伝承されており、岩崎に隣接しているため早くから踊組ないし踊手がいたのではないかとも推測されている。」ということです。
一番庭は礼舞とも称し、白面を先頭に八人踊りで、全演目の基本的要素が入った踊りということです。
オカドの寄せから庭入りし、左手は剣舞差しの刀の柄を握り、右手には開扇をとって引き念仏と掃き念仏で緩やかに踊る。
拍子変わって扇を回しながら大きく踊る、この辺は一番庭の華やかな部分で、掛け声も一段と高くなり勇壮さが増して、正に鬼剣舞の本領といったところです。
続いて一人加護
別名を一人偉者とも称され、四方に反閇で踏み鎮めて五穀豊穣・悪霊退散を祈祷する舞ともいわれています。
寄せに続いて白面の舞手が躍り出て跳躍し扇の舞、抜刀しての刀の舞そして素手の舞となります。
次に宙返り、最初に一本の刀を持って踊りながら前転後転を繰り返します。
そして、刀を1本ずつ増やしていって、最後には八本の刀を持って宙返りします。
最後に三番庭の狂い、振り込みや早念仏、せんや念仏はなく、4人ないし2人1組の組踊のような形で進む。
扇の舞と素手の舞があり、軽快に跳躍する所作が続き、明るく華やかな印象を受ける。
庭ものの狂いは、一番庭と三番庭そして刀剣舞のみにある特殊な舞です。
本舞に対しての崩し舞的な感じで、振込や念仏が省略されていて、舞手の人数の制約もないということ。
以上で、一昨年に開催された北上市のふるさと芸能まつりのリポートでしたが、今年の夏こそはこのイベントが開催させるようになっていることを祈るばかりです。
動画でどうぞ
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