本吉太々法印神楽 初矢
本日は陸前高田市の月山神社宵宮で行われた本吉太々法印神楽の奉納から初矢を。
この日の楽屋は神社の拝殿。
身支度しながら舞の打ち合わせをしております。
こちらの神楽の囃子方は胴(大きな桶太鼓)、締太鼓、手平鉦の3名です。
この内で重要なのが締太鼓で、こちらが拍子のリードを取っています。昔はこの太鼓だけだったとのこと。
太鼓の拍子はやはり鳥海山周辺の神代神楽に似ています。
また、笛は昔から無かったとのことでしたが、いずれかの時代に省略されたのではと思われます。
演目の中で最初に必ず行われ場を祓い清める初矢です。
やはり特徴的なのは他の法印神楽では竹に紙垂を付けた「ホコ」を採り物としていますが、ここでは正に鉾の現物です。
また、伝書では舞の最後に手にした幣束を投げあげて屋根に刺したとあるそうですが、この所作は山伏神楽にも見られるものです。
動画でどうぞ。(この日はお稽古モードのようでしたのでダイジェストにしています)
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