赤澤鎧剣舞「扇子の踊り」@2009岩手県民俗芸能大会 ~剣舞で綴る浄土の世界~
さて本日は、平成21年7月12日に大船渡市リアスホールにて開催されました第62回岩手郷土芸能祭から赤澤鎧剣舞で扇の踊りについてです。
由来について
赤澤鎧剣舞は大船渡町旧赤澤部落(現在の赤沢・上山・中央通りの三行行政区)に伝わる民俗芸能で江戸時代末期より踊られていましたが一時途絶え、明治に入り中興し、昭和20年ころより赤澤芸能保存会として伝承活動をしている。
以前には衣装の両袖を脱いで踊るいわゆる「脱ぎ垂れ」の装束であったが、百数十年前から鎧をつけた剣舞の元祖として「赤澤鎧剣舞」と改めた。
囃子の太鼓は締太鼓を用いて二人宛で叩くことが主流になっているが、本来は太鼓持ちが太鼓を担いでいるのを叩きながら道行する。
赤澤鎧剣舞では「太鼓背負い」の男は剣舞の全てに精通している者があたるため「かっこいい」なのだそうだ。
三陸浜の鎧剣舞は衣川の川西と同様な亡者折伏の「刀引き」が見られる。
これは衣川の戦で敗れた藤原氏義経主従の鎮撫であり、三陸沿岸では壇ノ浦で敗れた平家の亡霊を弁慶が鎮めるということになっている。
ササラ(高僧)によって平家の武者たちの亡霊が次々に成仏退散していくところがクライマックスとなっている。
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