幸田神楽「権現舞」@2009幸田神楽鑑賞会
さて本日は平成21年9月27日に花巻市の幸田ふれあい館で行われました幸田神楽鑑賞会から権現舞についてです。
山伏神楽の権現様は、神様が人間の目に見える姿形で現れたということで、神格を持った存在として全ての神楽の最後に舞われるものです。ですので、あらゆる神楽演目は、この権現舞を導くためのものともいえるかもしれません。
権現舞の利生は、火防祈祷であったり、身体堅固、無病息災、災厄消除などである。
岳神楽の宝暦九年の伝授書にはこうあるという
「権現は伊吹神の御形なり 門戸にて舞う事 家内安全 悪魔降伏 怨敵退散 七難熄滅 七福即生 云々
伊吹の神とは祓戸の神の事であり、人々の犯せる罪穢を残ること無く、身に降りかかる諸々の悪事災難は祓戸の風の天の八重雲を吹き放つ事の如く、朝の御霧、夕の御霧を吹き掃らう事の如くに吹き掃らう神々のこと・・・」であり、その神こそ瀬織津姫だとしている。
正に権現様の姿をかりた早池峰山の神が諸災厄を打ち祓う祈祷舞といえる。
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