栗林虎舞(澤田、砂子畑道々虎舞)@釜石うみやま郷土芸能大競演祭
さて本日は、釜石うみやま郷土芸能大競演祭から栗林虎舞です。
この栗林虎舞というのは、同じ栗林地区の澤田虎舞と、砂子畑道々虎舞が合同で出演する際の呼称ということです。
ということで、由来について「全国虎舞考」より
沢田虎舞
「沢田虎舞の起源は不詳であるが、古い虎頭に明治5年向沢田川原出しと記入されておりれており明治25年88歳死去の作成と推定される。
栗林地区にも大工がおり、片岸の大工と深い交流があり、片岸町に伝承される虎舞の影響が多大で、戦後一時復活したが近年徐々に衰退し、更に現在は、幼児.小中高生が中心となり、再復活を見せる。
八幡神社祭礼時に奉納する。
演目は、跳虎、逸虎、笹喰み、矢車、仕止め」
砂子畑道々虎舞について
「明治40年、旧暦7月16日、丹内神社の祭礼に豊作感謝の奉納時に、急遽、近在の片岸、両石の虎舞を覚え知った若者が準備を進めたが、道具の準備が間に合わず、三升かきごに紙を貼り、幕は唐草模様の風呂敷を縫い合わせて本番入りとなった。
威勢のよい拍子と掛け声は場内を圧し、この奇抜な虎舞の人気爆発でかきご虎としての口伝がある。
演目は、跳虎、逸虎、笹喰み、仕止虎」
ということです。
いずれも片岸虎舞からの流れとなっていますが、片岸は山田町大沢からの伝承なので栗林の両虎舞には和藤内がつくということなのでしょう。
2団体合同ということなので、虎の頭数が多くて賑やかです。
笹喰みでは他団体と違って背の高い竹を使っているのが面白い。
(親虎?)が竹を倒すと、それに他の虎たちが仲良く笹喰みをするのが微笑ましい光景です。
続いて和藤内と勢子が出て虎退治の場面を演ずる
虎を仕留めた後は総踊りとなります。
動画でどうぞ
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