山屋田植踊「前口上、苗代拵え 他」@中東北田植え踊り大会
さて本日は、中東北田植え踊り大会から山屋田植踊で前口上、.苗代拵え、.五穀下しと種蒔き、.仲踊りと早乙女苗です。
山屋田植踊の由来については当日パンフレットより
「紫波町山屋地区は、町を縦断する北上川の東側に位置する約60戸の集落です。
かつて、奥州藤原氏が勢力を誇った時代、山屋地区では砂金がよく取れ、中でも山屋、乙峠石に「八枚金山」と称する坑区があり、これの支配人として京より来住した「孫六」なる者が芸事に優れ、田楽・田舞などを土地の豪族、菅原氏を介して里人に踊らせたのが始まりと言われています。
平成7年に発掘された山屋経塚からの出土品には「常滑り三筋文壺」(県立博物館蔵)等があり、これによつて当地区と平泉・藤原氏との関連も裏付けられました。
毎年1月15日前後の休日には一行が笠揃えをして庭本にある「田の神様」に豊作を祈願し、その年の田植踊が始まります。
全12演目4時間余りを要することから近年は恒例の行事として、毎年1月15日前後の休日にその一部を山屋公民館において踊り始めとして公開しています。
昭和56年には「国・重要無形民俗文化財」に指定されています。」
ということです。
今回の田植踊大会では、これまでは宮城県北・岩手県南の旧伊達藩の田植踊でしたが、山屋田植踊は旧南部藩に広く分布する座敷田植踊です。
最初に前口上です。
続いては三番叟なのであるが、この日は省略して「苗代こせァ」になります。
一八が稼ぎ支度に道化面で現れ、胴取りとしばし問答をする。
共に出てきた早乙女が鍬を持って踊り、次に一八が早乙女にコギリコを渡すとコギリコ踊りとなる。
鍬踊りは苗代を掻く所作で、コギリコ踊りは掻いた苗代をならす所作で、これを「手ならし」といっている。
次に五穀くだしと種蒔であるが、ここは早池峰神楽の五穀舞風になっていて、最初に翁が出て一巡り舞う。
ところで盛岡市周辺の田植踊には七軒丁の芸風が影響していて、田植踊の種蒔きは七軒丁の春田打ちを真似て翁にしたものという。
五穀くだしの名の通り、神楽の五穀舞よろしく稲荷が出て稲の種を授けて、一八がそれを播くという場面になっている。
次に子どもたちの中踊り
そして早乙女たちによる田植えです
盛岡周辺の早乙女の笠踊りは特徴的ですが、その笠の大きさや装飾はそれぞれ違いがありますが、山屋のが一番ダイナミックな感じでしょうか。
この日のステージでは30分制限があったので、この他の漫才や狂言、囃子舞などは省略となりましが、毎年小正月に行われる山屋公民館でのお披露目ではいろいろと見ることができますので是非現地での鑑賞をお薦めします。
下の画像は2003年に見に行ったときのものです。
動画でどうぞ
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