赤谷神楽「一の谷首取りの場」@第58回宮城岩手選抜神楽大会
さて本日は、第58回宮城岩手選抜神楽大会から赤谷神楽で一の谷首取りの場です。
その前に、赤谷神楽さんの由来について
「明治二六年、鈴木築吉が庭元となり岩手県西磐井郡花泉町、上油田神楽の佐藤和三郎師匠の指導により、橋向神楽を創設する。
昭和二六年、工藤文市が庭元となり内容の充実を図り、赤谷神楽と改称した。
初代庭元鈴木蕊吉、現在の庭元工藤貞夫は五代目である。」
ということなそうです。現在の代表は小野寺和夫さんです。
胴を取るのは工藤貞夫さんです。
演目は一の谷で平敦盛の首を熊谷次郎直実が討ち取る場面です。
熊谷次郎直実が味方の舟に乗り遅れた若武者平敦盛を見つけて呼び止めます。
戦いになり直実が敦盛を組み伏せるも、我が子と同じ年頃の敦盛を不憫と思い逃します。
そこへ、同じく早駆けしてきた平山判官秀重に呼び止められ、敵に二心ありと責められます。
平敦盛が熊谷直実に呼び戻され、熊谷殿ならこの首差し上げましょうと告げます。
やむなく熊谷次郎直実は涙を飲んで敦盛の首を取らざるを得なくなります。
念仏口説きがかかります
〽 西は西方弥陀如来、東は東方南無三宝、南は南方薬師如来、北は北方八幡大菩薩
中に立ったる敦盛が極楽浄土に参るように
最後の場面では敦盛の面と采を持って討ち取ったことを表現している。
〽 迷わず成仏いたされよ
熊谷次郎直実は、泣く泣く平山武者所に平敦盛の首検分をした後に、敦盛公の菩提を弔うために出家します
動画でどうぞ
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