相去鬼剣舞「一番庭」@鬼の館芸能公演
さて本日からは、鬼の館芸能公演のリポートとなります。この日の出演当番は相去鬼剣舞さんでした。
午後1時30分から始まりましたが、この日もあいにくの雨で外の舞台での上演は叶わいませんでしたが、中での鑑賞も良い雰囲気があります。全部で6演目を上演しましたが、最初は一番庭です。
その前に相去鬼剣舞の由来について当日パンフレットより
「明治23午頃より岩崎鬼剣舞の指導を受け、現存の踊組では最も古い明治29年に秘伝書を伝授されています。
その一方で、年代不明の秘伝書(胆沢町南都田剣舞)が伝わっていて、岩崎鬼剣舞と南都田剣舞と双方から同一踊組が伝承されたものなのか、別な踊組があつて別々に伝承され、後に一つになったものなのか不詳です。
昭和10年頃まで継承されてきましたが一時中断。昭和38年、相去公民館が母体となり、青年会に呼び掛けて地元の援助によって復活し、現在に至っています。」
とあります。
現在の庭元は老林秀幸さんです。
一番庭についてパンフレットには
「礼舞で、念仏がつき、格調が高く、全般的に穏やかな踊り。全種目の基本踊りとされます。
引き念仏で踊りだし、掃き念仏、早念仏、せんや念仏、扇の輪踊りと続きます。」
鬼剣舞も元は念仏剣舞なので、重要なのは念仏回向をあげて供養し、祖霊に災いをなす悪魔を打ち払うのが約目です。
なので、礼舞としては只管打坐に通じて念仏をあげることが最重要視されていたと思います。
いずれ一番庭は儀礼の舞としてばかりでなく最も鬼剣舞らしい演目として鑑賞できる演目です。
動画でどうぞ
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