城生野神楽 鶏舞 @ 青少年東北民俗芸能の祭典2018
さて本日は、青少年東北民俗芸能の祭典2018から宮城県栗原市の城生野神楽で鶏舞です。
その前に、城生野神楽さんの由来について定本より
「嘉永年間(一八四八)富野城生野の富助が岩手県西磐井郡萩荘村市野々、自鏡山の山伏神楽を習得した。後部落の若者達に指導して城生野神楽を創設した。
以来城生野神楽は、山伏神楽の正統を保っているので宮城県北の神楽の総元締である。
初代庭元千葉幸之進、現在の庭元加藤義勝は五代目である。
昭和三六年一一月、築館町の無形文化財に指定されている。」
とあります通り、幕末に自鏡山の法印神楽を習得して以来、明治中期に阿久戸神楽に伝承したのを初めに、栗原地方の十数団体に神楽伝授を行なってきた団体であります。現在の代表は佐藤安美さんです。
この日の胴は佐藤涼さんです。
城生野神楽さん、この日は青少年の民俗芸能祭なので、小学生と若手の皆さんがスペシャルなフォーメーションでの鶏舞でした。
城生野神楽さんは地元の富野小学校で鶏舞を指導してきました。
その富野小学校も3年前に学校統合により閉校となりましたが、子どもたちの親が城生野神楽クラブを創設して鶏舞を継続しているということです。
富野小学校では50年ほど前から鶏舞に取り組んでいたということから、鶏舞にかける思いが強いということなのでしょう。
富野小学校の閉校記念誌に城生野神楽の佐藤安美会長さんが鶏舞について書いていますので掲載します。
「富野小学校を開校して138年の歴史に幕が降り、約50年間踊り伝えられて来た鶏舞も富野小学校として今年度が最後だと思うと、感慨無量で淋しく思います。
地域の人達に親しまれてきた鶏舞が富小で取り入れられたのは昭和39年頃と聞きます。加藤儀平氏、加藤義勝氏、佐藤萬氏が中心に指導し、学芸会や運動会で踊っていました。ダンダンダンと勇壮な太鼓と鉦で始まり、センヤーハーハー、舞舞わばホー舞をば静かに柔らかにホーと囃子の唄とは裏腹に激しく勇壮な踊りが城生野神楽の鶏舞です。6年生を中心に国体のホッケー開始式、東北博覧会のアトラクション。全校児童が舞うようになったのは、昭和57年の運動会からでした。皆見よう見まねで一生懸命踊りましたね。今年の運動会では富小卒の中高生も集まり小中高合同の鶏舞、迫力満点でした。薬師まつりの歓待の儀では、
黒山の人だかりの観衆の前で踊り、拍手喝采をいただきました。色々なイベントに招待されてたくさんの思い出があります。
富小と言えば、鶏舞と有名になりました。50年舞った富小の歴史は残ります。そして、郷土を愛し鶏舞を愛して下さい。私達保存会はいつでも教えます。永遠に鶏舞が演舞されると信じています。」
動画でどうぞ
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