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2012.07.21 | Comments(4) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

山ノ神神楽 一の谷合戦の場

本日は山ノ神神楽さんの一の谷の合戦の場について


山ノ神神楽さんについては初見なので由来から


県北最大の淡水湖沼である長沼、そして白鳥の飛来地としtげ知られる伊豆沼に挟まれた地域に「山ノ神神楽」が伝承されています。
神楽に関する文献資料等は現存しないが、江戸時代に法印神楽として行われてきたものが明治維新の禁令により法印神楽が途絶えたため、大正5年(1916)に若柳町の千葉盛を師匠に迎え、南部神楽として会員17名で復活したのが「山ノ神神楽」と言われています。



         平敦盛        と           熊谷直実

DSC02389.jpg   DSC02392.jpg

敦盛の首を取ろうとするが、我が息子の顔と重なりなかなか討てずにいる直実に業を煮やした敦盛が自害しようとするのを押しとどめる場面・・・直実のザイが長い。
荒形のザイはガン切りでサッサッと揺れるように短く切ってあるのだが、ここのは長い。
それが「ザイ」ではなく荒武者のザンバラ髪のように見えるからリアリティがある。
もしかすると古い時代のザイとはこうであったのかもしれない。どなたかご教示いただきたい。

DSC02398.jpg

敦盛の首級を捕った熊谷直実
約束事として面と烏帽子と鉢巻をかざしながら舞う。
戦勝の晴れやかな場面であるはずが涙をさそう場面でもある。
判官びいきもそうであるが、日本人は昔から勝者のみを賞賛していたわけではない。
欧米風に力任せに完膚なきまでに相手を叩きのめすのは日本人の思想にはあわないのである。
和をもって貴しとなす・・・である。

DSC02409.jpg

動画でどうぞ。

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テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2012.07.21 |

コメント:

頭采

うちの神楽では長いものはあまり使いませんね。
役によって天狗なんかは長いのを用いますが、団体によっては顔切りの際の演出で好んで長いの選ぶようですね。

采とも違いますが、流法印神楽では責めの冠が顔切りでカランと音がして良いんだと言うので、やはり演出面の事が強いのではないでしょうか。

2012-07-27 金 10:47:59 | URL | 富主非女 #- [ 編集]

セメの冠とは

最近はステージ等で神楽を見ることが多いので、カランという音がしても観客までは聞こえるのかどうか、ということで私はそのカランを聞いたことがないと思います(多分・・・)ということで、秋祭りでの神楽が楽しみです。

2012-07-28 土 13:52:26 | URL | 祭りの追っかけ #- [ 編集]

山ノ神神楽さんの最初は「滝山の神楽」としてはじめていて、山の神舞などあるらしいですよ。

2014-03-24 月 20:52:56 | URL | 南部神楽 #- [ 編集]

Re: タイトルなし

山の神神楽さんは「滝沢流南部神楽」という名前もあるようですが、滝山という名前はわかりません。
演目の中にも山の神舞は見当たりませんが、伝承しているのでしょうか。

2014-03-24 月 21:56:47 | URL | 祭りの追っかけ #- [ 編集]

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