館下神楽 一の谷敦盛首取りの場 @ 第14回神楽共演石越大会
さて本日は第14回神楽共演石越大会から館下神楽さんで 一の谷敦盛首取りの場です。
その前に館下神楽さんの由来について
「昭和五三年四月、田中安雄が庭元となり神楽愛好者数人が、志波姫の刈敷神楽佐藤典雄師匠の指導を受け、舘下神楽を創設した。刈敷神楽は、栗駒町栗原神楽の佐藤正吉師匠の指導により復活したという。
初代庭元田中安雄、二代目は曽根英寿である。」
保持する演目で代表的なのは御所の五郎丸陣屋巡りの場、法童丸庭園の場、安倍保名一代記 等となっています。
現在の代表者は柳澤良夫さんです。
さて、演目は一の谷での源平合戦の場面です。
平家方の無冠の太夫平敦盛は、源氏に追われて海上を船で逃れる味方と離れて忘れ物の青葉の笛と巻物を取りに戻ります。
そこへ源氏方の猛将熊谷次郎直実が落ち武者捜しをしていて敦盛を見て呼び止めますが、年の頃が我が子直家と瓜二つ。
首を討つに討たれず、沖に逃してやります。
そこを、戦将軍、平山武者所が敵将を見逃すとは二心あるに相違なしと責め立てます
直実は泣く泣く敦盛を呼び戻します
敦盛は和歌を詠じつつ現れます
〽 ほのぼのと 明石が浦の朝霧に 島影ゆく 舟をしぞ思ふ
駒を進めし後山 ただ波もろともに 戻れ戻れとの 声がする
熊谷が敦盛に思い残すことは無いかと問うと、妻と身ごもっている子が気がかりなので、愛用の青葉の笛を渡してほしいと頼みます。
観念した敦盛が彌陀の浄土に座れるようにと、四方に祈ります。
そして泣く泣く熊谷次郎直実が敦盛の首を落とします。
直実は、致し方なく平山判官に敦盛の首を差し出し、逆心無いことの証を立てます。
しかるに敦盛の首を抱えながら、自ら出家してその菩提を弔うことを誓うのでした。
動画でどうぞ
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