大原神楽 屋島合戦@ 第28回ころもがわ神楽まつり
さて本日は、第28回ころもがわ神楽まつりから、大原神楽さんの屋島合戦についてです。
大原神楽さんの由来について定本より
「西磐井郡厳美村山谷入道の佐藤辛氏が衣川村大原に入婿し高橋姓を名乗る。
高橋辛は三輪流山谷神楽の舞人であったので、高橋寿七が庭元となり高橋辛師匠の指導で大正10年大原神楽を創設した。
戦前、戦後中断していたが、昭和四二年高橋辛、小坂盛雄両師匠の指導で現在の大原神楽が復活した。
初代庭元高橋寿七、11代高橋正名、佐藤光男は三代目である。」
とありますが、現在の代表は高橋末夫さんです。
さて、演目は源氏方が一の谷攻めで平家方を屋島へと追い詰めた所で大将同士の戦いになった場面です。
源義経に相対するは平家方の猛将である能登守教経で、強弓をもってして義経を追い詰めます。
その間髪を入れず、義経腹心の佐藤継信が間に割って入り主君を助けようとします。
矢を刀で打ち払う継信を見て教経配下の菊王丸が管矢を差し出します。
しかし、一の矢二の矢は防げても、三の矢の管矢は防げずに深手を負ってしまいます。
激戦となった屋島の合戦も夕暮れとともに終息すると、浜辺には累々と屍が重なっているばかり。
兄継信の行方をさがして弟忠信が声を頼りに探していると、遠くで微かに呼ぶ声があり
駆け寄る忠信の目に矢を受けた兄の姿が入ってきます。
すでに虫の声の兄を背負い、主君義経の待つ高松城へと急ぎます。
継信は敵の矢に倒れたことを義経に報告するとともに、後のことを弟忠信に託して一首の歌を読み息絶えます。
〽 東より 四国屋島の果てに来て 君に命を捧ぐ継信
動画でどうぞ。
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