牧澤神楽 敦盛と直実 平成30年3月11日 第33回一関民俗芸能祭
さて本日は第33回一関民俗芸能祭から牧澤神楽さんの敦盛と直実です。
その前に、牧澤神楽さんの由来について定本より
「明治42年秋、牧沢部落にある八幡神社の秋季例祭に、西磐井郡山目村赤荻笹谷神楽を奉納した。
この神楽のすばらしさにひかれ部落の八幡神社の奉納神楽を組織しようと相談した。
阿部繁雄他八人が世話人となり、西磐井郡金沢村、飯倉神楽より菅原貞四郎、菅原惺、高橋衛、岩渕惣之進等の師匠を招いて神楽の指導を受け、牧沢神楽を創設した。
初代庭元阿部繁雄、二代阿部繁美、三代阿部繁行である。」
とありますが、昭和末期に中断した。その後真滝中学校で鶏舞を指導された子供たちが成長し平成14年に再結成した、現代の代表者は阿部繁行さんです。
そういえばここ1ヶ月ほど牧澤神楽さんの出演を見ていますが、この敦盛と直実が続いています。かなり力を入れているようです。
ということで、源平合戦一の谷から平敦盛が源氏の追手を逃れようとした際に我が身の大切な青葉の笛を陣屋に置き忘れたことに気づき、源氏軍が迫る陣屋に戻る場面から始まります。
平家の陣屋に戻ろうとした敦盛に気づいた敵方にあたる熊谷直実が引き止めます
陣屋撤退の際に青葉の笛を置き忘れ、味方の船に乗り遅れた平敦盛を捕らえた源氏方の熊谷直実ですが、捕らえてみれば我が子に似た年格好。
親御の心情を思いいたして、ここは逃れよと敦盛を放ちます。
しかしながら、直実と先陣を争った平山判官に否を咎められ、敦盛を討てと責められます。
〽 戻せ戻せ~ と大音声で敦盛を呼び戻し、その首級を打ち落とそうする場面です
敦盛が念仏を唱えます
西は西方弥陀如来
北は八幡大菩薩
東は大日如来様
南に向かいて手を合わす 南は薬師如来さま
首を討ち取ったあとの熊谷直実の演技は、やむなく討ち取ったものの後悔の念が滲む様子が表現されていて大変見事でした。
動画でどうぞ。
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