南沢神楽 五大領 @ 第13回神楽共演石越大会
さて本日は、第13回神楽共演石越大会から南沢神楽さんで五大領です。
南沢神楽さんの由来については定本より
「明治初期、市野々に本郷神楽が組織され、市野々神楽の本流となったが昭和初期衰退した。
昭和一五年、金野米右エ門が宮元になり、本郷神楽の千葉秀雄師匠を招き神楽の指導を受け、南沢神楽を創設した。戦前は蘇武運一郎師匠が、戦後は蘇武榮登師匠が指導に当り現在に到っている。
初代宮元金野米右エ門、二代佐藤匡美、三代蘇武栄、四代蘇武秋男である。
蘇武運一郎は神楽の師匠であると同時に神楽面師でもある。また、岩手県南宮城県北神楽大会の審査員を二○年にわたり勤め感謝状を授けている。」
とありますが、現在の代表は佐藤耕三さんです。
この日の胴取は佐藤京子さんです。
演目の五大領は春夏秋冬と土用の日数を神様が争う話です。
最初に天八十萬玉命が幕出しから山の葉を舞いながら登場する。
車扇を繰っての舞が美しいです。
そこへ四季の神々が出て参ります。いずれも荒方面をつけています。
天八十萬玉命が1年のうちから自分にも領分を分けて欲しいと各神々に頼みますが、いずれも断られます。
そこでいたしかたなく、装束を改めて戦となります。
この騒ぎを聞いて天之御中主神が現れて仲裁をいたします。
ということで、春夏秋冬それぞれ72日と、季節の間に18日ずつを4度の土用に分けて治めよとした土用の由来譚ということです。
めでたく一年の分け与えが決まった所で千代の御神楽となります。
面を外しての崩し舞です。
動画でどうぞ。
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