鱒沢神楽 鳥舞@第24回遠野郷神楽共演会
さて本日からは、1月2日に行われました第24回遠野郷神楽共演会の模様をリポートしていきます。
ここは遠野市土渕町にある「たかむろ水光園」の高室座という酒蔵をイメージした芸能館です。
毎度のことながら、この会場内はほとんどが神楽衆の交流会場でもあるので、一日神楽に浸りっぱなしという贅沢な空間でもある。
最初は神楽団体代表が整列しての打ち鳴らし、今年の当番は上宮守神楽さんでした。
以下プログラムは次のとおりでしたので、順に紹介していきます。
①鱒沢神楽…鳥舞、②石上神楽…松迎、③飯豊神楽…普勝・注連切、④似田貝神楽…山ノ神、⑤小倉神楽…岩戸開、⑥鷹鳥屋神楽…八幡、⑦平倉神楽…尊揃い・鐘巻、⑧塚沢神楽…笹除り、⑨大出神楽…岩戸開、権現舞⑩上宮守神楽…恵比寿、⑪外山神楽…岩戸開、⑫湧水神楽…八幡
最初は式舞一番ということで、鱒沢神楽さんで鶏舞です。
鱒沢神楽の由来は、文化7年(1810)に鞍迫観音の別当観蔵らが大出早池峰神楽から12番の舞を伝授されたことに始まる。
明治期には大師匠の一人山影彦太郎が気仙郡住田町の高瀬神楽を指導した。
猿ヶ石川河畔にある船渡集落に連綿と伝わる優雅な舞が特徴の神道流神人派神楽である。
遠野の鳥舞は岳大償系統を除くと、華やかな振り袖を着た女性の舞いが特徴といえる。
舞手の人数も、三人ないし四人であり、舞振りは秋田の番楽における鳥舞に似て、優雅な旋舞が主体で祝福舞の様相である。
かつては病人の床上げ祝いや、軍馬買い上げ祝い、出征兵士の送り際等に行われたという。
平成元年に上鱒沢の千葉家から「御神楽勧請式拾二番次第」が発見され、伝承の確かさも持ち合わせている。
動画でどうぞ。
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