成田神楽 三番叟@成田神楽鑑賞会
さて本日は、成田神楽鑑賞会から三番叟です。
幕だ唄しは
〽 吉が野に 日は照るとも 常に絶えせぬ 鳴る滝の水
神楽幕に「創始文政七年九月十五日」とあるのは、舞初めをした日ということです。
当時の記録(北上民俗芸能綜覧より)によると、八幡神楽から伝授の際には八幡堂神主斯波多助並びに成田村上成田の小原清三郎が仲介人となっている。
発起人が岩渡堂八幡神社別当小原小兵衛及び小在家愛宕神社別当伊藤作兵衛、そして世話人として小原藤蔵、伊藤作蔵となっている。
こうした記録がしっかりと残っていることが貴重なものと思います。
舞手は高校生です。
学校では鹿踊をやっているということです。
さて、文政6年に成田に伝授指導したのは八幡神楽六代師匠菊池徳助ということです。
この八幡神楽というのは旧石鳥谷町の八幡神社に奉納する神楽で、早池峰岳神楽の直弟子で、伝授されたのが元禄元年(1688)頃とあるので、かなり古い伝統をもつ神楽組といえます。
当時八幡村松ノ木の大原源太郎が岳に習得に行ったという伝承があるという。
その後は田中家(八幡神社氏子総代)が庭元になり引き継いできた。
現在は権現舞のみで元旦祭や春祈祷等を行っているということです。
そういった意味で、成田神楽は岳直系の孫弟子として再評価されてもいいのではないかと思います。
迫力のある三番叟でした。
動画でどうぞ。
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