2017.01.15 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ民俗

小正月行事 「田植っこ」と「生りもの」

さて本日は暦の上では小正月です。
15日は旧暦(太陰暦)では望月にあたるので、明治以前はこの日を正月としていましたが、現在は1月1日の大正月に対して小正月という呼称になりました。

さらにいうと、以前は「成人の日」でもあり、国民の休日で全国的に成人式が執り行われていたものです。
1月15日が成人の日となったのは、明治以前に大人になる元服式をこの日に行っていたことからということです。

しかしながら、昨今はハッピーマンデー法という悪法のために、わけの分からない日に設定されてしまい、混乱の極みとなっています。

・・・といった小言は置いておき、小正月行事風景といきます。

所用で北上市へ出かけたので、小正月行事を思い出して二子町へ立ち寄りました。

鳥喰自治会の皆さんが、毎年地域行事として取り組んでいる小正月行事です。

お立て木が飾られ、その向こうに稲苗に見立てた藁で田植がなされています。

毎年第二日曜日の9時から、集落の老若男女が集まって、昔ながらの小正月行事を再現する行事を行っているということです。




そして、これは「生りもの」と称して、瓢箪や藁で作ったきゅうり、かぼちゃ、ゆうがお等を吊るして五穀豊穣の予祝をします。

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そして、会館の中ではミズキ団子を飾ってご馳走を供食して楽しみます。

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今となっては、こうした自治会等の取り組みがなければ絶えてしまいそうな小正月行事の数々ですが、かつて岩手県でおこなわれていた小正月行事について昭和59年に岩手県教育委員会が刊行した「岩手の小正月行事調査報告書」に詳しく書かれています。


その中から、北上市口内町収録の「田植っこ」について抜書きします

「隣近所の子どもたちが何人か揃って、近くの家を廻って歩く。
夕食後「田植に来たんちゃ」と言ってその家に声をかける
そして庭先の雪の上に(家によっては、四角に縄をめぐらして田のように作っておく所もある)
藁の苗を5~6本挿して田植の手伝いをしたつもりで、終わると家の中に入って餅や菓子などをふるまわれ、お金も若干もらって次の家に行く。
この時、帰り際に自分たちの植えた田の鳥をホーホーと手を叩いて追い散らして帰る。」

ということです。


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テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2017.01.15 |

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