2016.10.30 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

生出神楽 橋弁慶 @第30回生出木炭まつり

さて本日は、陸前高田市矢作町生出にて開催されました第30回おいで木炭まつりに行って参りました。

このイベントに訪問するのは10数年ぶりです。
というのも、今回が最期の開催ということだったのと、今年のアトラクションは生出神楽だということで駆けつけた次第です。
何故に最期の開催になったのかというと、原因は東電福島第一原発事故で飛散した放射性物質がこの生出の森にも降りかかり、楢ノ木などにセシウムが包含され、製炭ができなくなったからということです。原発の被害はこんな所にも及んでいます。
原発は国の施策なのだから、国が何とかしてほしいと思います。

コミュニティセンターには歴代のまつりポスター等が掲示されていました。
第1回目は手書きのポスターで、本当に手作りのイベントからスタートしたことが良くわかります。



イベント会場では、生出の農作物等が販売されて、凄い盛況でした。私も山葵等を購入しました。

IMG_7909.jpg

さて、10:40からアトラクションです。
今年は生出神楽です。これを見たいが為に駆けつけました。

その前に、生出神楽の由来について「南部神楽系譜調査報告書」より

「生出神楽は矢作町の清水明神社、法量権現社の祭例に奉納する神楽である。
明治二六年、東磐井郡長島村の神楽の師匠千葉敬三郎を招き伝授された南部神楽である。
千葉敬三郎は特に水山神楽流に力を入れて教えたという。
昭和五三年五月、陸前高田市の指定無形文化財に指定された。」

とありますが、この日のパンフレットには
「明治26年木戸口と清水地区の青年有志が中心となり、.五穀豊穣と兵役についた同僚の武運長久を祈願するため、東磐井郡長島村の神楽名人菅原慶治、千葉清師匠を招いて伝授を受けた」とあります。

いずれにせよ、伝授元の赤伏神楽が廃絶状態の現在では、往時の舞方形式をそのまま残している非常に貴重な神楽団体であります。

終演後に代表の方にお話を伺いましたが、上演機会は地元の天照御祖神社の四年祭と陸前高田市芸能祭等ということです。
つまり、中々上演機会が無くなるということです。

IMG_7914.jpg

さて、演目の橋弁慶は南部神楽では五條の橋として広く伝承されていますx。
しかしながら、生出神楽の橋弁慶は他所とは若干ストーリーに違いがあります。

最初に出る牛若丸。


IMG_7915.jpg

そして弁慶 面の造りからして瑞山系といった感じです。

IMG_7924.jpg

南部神楽では、五條の橋として一般的に伝承されていますが、この生出神楽での筋書きは少し違いがあります。
牛若丸と弁慶の他にもう一人の登場人物がいます。

これは弁慶のお供の者という設定で

「昨日の夜更け五條の橋を通ると、12歳頃の若党が、小太刀を取って切り廻っていたので、お止め下さい」と弁慶に忠告します。
しかし、弁慶はそれに答えて
「いかなる鬼神変化の者でも、この長刀で退治してくれよう」と五條の橋に向かいます。

IMG_7927.jpg

で、牛若丸と弁慶が五條の橋で戦い、牛若丸が勝ち伏せます。

IMG_7939.jpg

めでたく主従が共連れになったことで幕入りとなります。

そして何と、胴取さんが撥車を披露してくれました。

IMG_7951.jpg

動画でどうぞ。


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2016.10.30 |

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